全世代で"最も愛されているTV番組"は『ビッグバン★セオリー』

現在米国で放送中のシーズン12をもって終了となることが発表されている大人気シットコム『ビッグバン★セオリー~ギークなボクらの恋愛法則』(以下『ビッグバン』)が、ある投票により全世代から最も支持されたTV番組に選ばれた。米Screen Rantが伝えている。

今年9月、Uniting Generationsは米国在住の2000人以上に各TV番組の好き/嫌いを調査。その結果、『ビッグバン』は47パーセントの人たちからの支持を得て、"最も愛されているTV番組"に選ばれた。(注意:この調査はTV放送されているものに限定し、動画配信サービスのオリジナル番組は含まれていない)

『ビッグバン』は、2007年に米CBSで放送をスタートし、視聴率ランキングでも常に首位の座を争うほどの人気番組。シーズン11の平均レーティングは2.7(18歳~49歳)、平均視聴数は1400万人。一般的に、この数字を記録していれば放送局は新シーズンへの更新を検討するはずだが、シェルドン役のジム・パーソンズがシーズン12をもって『ビッグバン』を卒業する意向であったため、彼に合わせた形で番組の終了も決定したと伝えられている。

ランキングTOP10は以下の通り
1.『ビッグバン★セオリー ~ギークなボクらの恋愛法則』(47%)
2.『クリミナル・マインド FBI行動分析課』(40%)
3.『LAW & ORDER:性犯罪特捜班』(39%)
4.『NCIS』シリーズ(36%)
5.『ザ・ヴォイス』(27%)
6.『モダン・ファミリー』(24%)
7.『アメリカン・アイドル』(24%)
8.『グレイズ・アナトミー』(23%)
9.『グッド・ドクター 名医の条件』(22%)
10.『アメリカン・ダンシングスター』(22%)

興味深いことに、トップ10の内9作品が7年以上続いているロングラン番組。7年未満なのは韓国の大ヒットドラマをリメイクしたフレディ・ハイモア主演の医療ドラマ『グッド・ドクター』(2シーズン)だけだった。

全世代が対象であったことを考慮すると、『THIS IS US』や『ビッグバン』のスピンオフ作品『Young Sheldon(原題)』のような人気の高いファミリードラマがランクインしなかったことも不思議で、代わりに上位に並んだのは、シリアスな描写も多い犯罪捜査ドラマだった。

『クリミナル・マインド』、『LAW & ORDER』、『NCIS』に共通しているのは、直近2、3年の間にシリーズの主要キャストが降板するなどの、大幅なキャストの入れ替えが行われていること。このことから、多くの視聴者が長年見ている作品のキャラクターに愛着を持って見続けているわけではなく(もちろんそういう人もいるが)、ただ純粋にドラマのストーリーを楽しんでいるとも言えそうだ。

『ビッグバン』の放送終了まであと14話。CBSは、"全米No.1の愛されているドラマ"を視聴者が納得して送り出せるようなフィナーレを用意する。日本では、スーパー!ドラマTVにてシーズン10が放送中。(海外ドラマNAVI)

Photo:『ビッグバン★セオリー ~ギークなボクらの恋愛法則』(c)Warner Bros. Entertainment Inc.