ハリウッドで活躍するアジア系女優、注目したい出演作6選!

2018年はアジア系女優躍進の年だったと言っても過言ではないだろう。大ヒットとなった映画『クレイジー・リッチ!』やNetflixオリジナル映画『好きだった君へのラブレター』、そしてTVドラマなど数々の作品でアジア系俳優が露出するようになった。米Glamourがピックアップしたアジア系女優が出演するヒット作6作品を紹介しよう。

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『好きだった君へのラブレター』

Netflixオリジナル映画の本作は、同社で今年一番視聴されたオリジナル映画ランキングの上位につける大ヒット作で続編製作も先日決定している。韓国系アメリカ人の作家ジェニー・ハンの同名小説が原作。同作は、16歳の高校生ララ・ジーンが主人公。ララは意中の相手にラブレターを書くこともあったが、それを実際に送付することはなく、書き上げてはただ保管するということを繰り返していた。クローゼットの奥にしまって出すつもりのなかった手紙がなぜか本人に届けられ、妄想の恋が大変なことに...という物語。主人公のララを演じるのは、現在21歳のラナ・コンドル。ベトナム系アメリカ人の俳優だ。2016年に『X-MEN:アポカリプス 』のジュビリー役で本格的にハリウッドデビューをしたばかりの期待の若手。2月22日(金)より全国公開予定の『アリータ:バトル・エンジェル』にも出演しており、ブロックバスター作品に出ずっぱりの大注目スターだ。

『セットアップ:ウソつきは恋のはじまり』

Netflix配信による本作は、主人公の二人、ゾーイ・ドゥイッチ(『ロキシー』)とグレン・パウエル(『ドリーム』)は白人だが、アジア系俳優の代名詞とも表される中国系アメリカ人のルーシー・リュー(『エレメンタリー ホームズ&ワトソン in NY』)が出演しているロマンティック・コメディ映画。ルーシー演じる完璧主義のキャリアウーマンのクリステンが、テイ・ディグス(『MURDER IN THE FIRST/第1級殺人』)演じるリックと恋に落ちていくのが非常に魅力的に描かれている。もし続編ができるとしたら、ルーシーと、『クレイジー・リッチ!』のニック・ヤン役、ヘンリー・ゴールディングが企業のCEO役として出演したら面白いことになるだろう。

『キリング・イヴ/Killing Eve』

大ヒットドラマ『グレイズ・アナトミー』のクリスティーナ役で知られるサンドラ・オー。韓国人の両親のもと、カナダで生まれたサンドラが主演するサスペンスドラマ『キリング・イヴ/Killing Eve』。作家ルーク・ジェニングスの小説を元にした本作は、精神疾患を患う美貌の暗殺者ヴィラネル(ジョディ・カマー)と、仕事に情熱を持てずデスクワーク中心の諜報員イヴという二人の女性を中心に描かれるスパイドラマ。サンドラは、主人公のイヴを演じる。本作で第70回エミー賞のドラマ部門主演女優賞のカテゴリーでアジア系女性として初受賞となるかが注目を集めたが、残念ながら叶わなかった。しかし本作は評判も上々で、米BBC Americaでの放送開始前に早くも第2シーズンへの更新が決定。日本でも2月6日(水)よりWOWOWプライムにて日本独占放送となる。

『Kim"s Convenience(原題)』

2016年にカナダで製作・放送された本作は、同年カナダ国内の賞レースを総ナメにする大ヒットを記録。そして満を持してNetflixでの配信が決定したコメディドラマ。カナダのトロントにあるコンビニを経営する韓国系家族をコミカルに描き、人気を博している。ジーン・ユーン(『オーファン・ブラック 暴走遺伝子』)などアジア系の俳優がメインで活躍する作品で、シーズン3までの更新が決定している。日本での配信は未定。

『フアン家のアメリカ開拓記』

米ABCで現在シーズン5が放送中の大人気ファミリー・コメディ『フアン家のアメリカ開拓記』。同作でフロリダに住む台湾系アメリカ人の強烈な母、ジェシカ・ファン役を演じているコンスタンス・ウーは、『クレイジー・リッチ!』のレイチェル・チュウ役で主演女優として一躍時の人となった。その他にも、ランドール・パーク(『アントマン&ワスプ』)、ルシル・スーン(『デスパレートな妻たち』)など多くのアジア系俳優が出演している。先述の『Kim"s Convenience』とのクロスオーバーがあれば、面白いことになるかもしれない。

『Strangers(原題)』

Facebookの動画サービス「Watch」配信による本作は、バイレイシャル(2人種以上の混血)でバイセクシャルな主人公、イゾベルが、空いている部屋を見知らぬ人、"ストレンジャー"に間借りさせるという物語。演じるのは、父親が中国系、母親がアイルランド系で自身もバイレイシャルのゾーイ・チャオ。『ハート・オブ・ディクシー ドクターハートの診療日記』でドクター・リー役などを演じたアジア系アメリカ人の俳優だ。シーズン2では、イゾベルと親友に起こる出来事が描かれており、とても正直で面白い作品だ。これを見ると、あなたもエアーB&Bをしたくなるかもしれない。

いかがだっただろうか。今年はどんなアジア系俳優の躍進が見られるのか楽しみだ。(海外ドラマNAVI)

Photo:
Netflix『好きだった君へのラブレター』
『フアン家のアメリカ開拓記』(C) ABC/Byron Cohen
『キリング・イヴ/Killing Eve』(c) Sid Gentle Films