『ダウントン・アビー』クリエイター、ローズ役のリリー・ジェームズが映画版に出演しない理由を明かす

『シンデレラ』『ベイビー・ドライバー』『マンマ・ミーア!ヒア・ウィー・ゴー』など、注目映画に次々と起用されているリリー・ジェームズ。そんな彼女がブレイクするきっかけとなったのは、『ダウントン・アビー』でクローリー家の親戚ローズ役だった。シーズン3から4シーズンにわたって同作に出演していたリリーだが、現在製作が進められている映画版には出演しないことをすでに表明している。その理由を米Entertainment Weeklyが伝えた。

2019年9月に英米での公開が決定している映画版に、多くのオリジナルキャストが続投を表明する中で明らかになったリリーの不参加について、製作総指揮のギャレス・ニームとクリエイターのジュリアン・フェロウズは現実的な決断だったと説明。

「彼女は(映画版に)参加することができない。ちょうど今この瞬間も世界中のあらゆる映画に出演しているからね」とニームは冗談交じりにコメントしたが、実際にスケジュールの調整が大きな障害となったようだ。

続けてフェロウズも「リリーは今や大スター。我々と一緒に仕事をしていた時とは別のステージにいる今の彼女のスケジュールの中で、ダウントンに来てローズを演じてもらう時間を見つけることはとても難しいことだった」と加え、「結局のところ、僕らみんなが、彼女はアメリカに残っていた方がいいだろうと感じだんだ」と語る。

リリー演じるローズは、シーズン5でアティカス(マット・バーバー)と結婚し、アメリカに渡って新たな生活を始めている。ローズが最終シーズンとなるシーズン6では数回の登場だったことにも触れ、彼女の物語はシーズン5で一区切りついているとし、「20人もの主人公がいる映画はそう多くはなく、私たちは限られた人物に焦点を合わせなければいけなかった。それほど多くのキャラクターを同等に扱うことができるのがTVシリーズだった」と、2時間という限られた時間で物語を完結させることも考慮しなければいけなかったとニームは述べ、リリーとローズを思っての決断だったと明かした。

それでも、リリーのことを大切に思っていることに変わりはなく、フェロウズは「彼女はこの作品のキャストの中で最大のサクセスストーリーだよ」と宣言している。

ドラマ版『ダウントン・アビー』の見どころなどはこちらの海外ドラマNAVI作品データベースから。(海外ドラマNAVI)

Photo:リリー・ジェームズ
(C)FAM013/FAMOUS