2019年1月18日(金)から公開される、M・ナイト・シャマラン(『シックス・センス』『ウェイワード・パインズ 出口のない街』)監督最新作のサスペンス・スリラー映画『ミスター・ガラス』。同作の鍵となるキャラクターを演じるサラ・ポールソンが出演することになった経緯を、本人と監督が語っている。
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シャマラン監督が2000年に発表した映画『アンブレイカブル』の続編である本作は、前作に出演していたブルース・ウィリス、サミュエル・L・ジャクソンに加えて、2017年の同監督作『スプリット』のジェームズ・マカヴォイがそれぞれの役柄で続投。ブルースは不死身の肉体を持つデヴィッド・ダン、サミュエルは天才ながら数えきれないほど何度も骨折した壊れやすい身体を持つ"ミスター・ガラス"、ジェームズは24もの人格を持つ多重人格者"ケヴィン"というキャラクターで、彼ら3人がフィラデルフィアのある施設に集められるところから始まる...。"自分が人間を超える存在=スーパーヒーロー"だと信じる3人に対し、すべて彼らの妄想であることを証明しようと、決して足を踏み入れてはならない"禁断の研究"を行う精神科医エリー・ステイプルを演じているのがサラだ。
実話を元にしたリミテッドシリーズ『アメリカン・クライム・ストーリー/O・J・シンプソン事件』でゴールデン・グローブ賞とエミー賞を受賞し、近年『キャロル』『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』『オーシャンズ8』といった話題作にも参加しているサラ。本作のオファーを受けた際の裏話を教えてくれた。
「絶対に出演したい!って答えたわ。返事をする前に脚本すら読まずにね(笑) だってナイトが脚本をくれなかったの! 彼は『アメリカン・クライム・ストーリー』を観て、私に興味を持ってくれた。そして私はとにかく彼と仕事がしたかった、それに尽きるわ」
シャマランはサラの起用理由についてこう語る。「彼女が演じたステイプルはもともと、性別を決めていなかった。僕は男ならばある俳優、女ならサラに頼みたいと考えていた。そしてサラに会い、彼女しかいないと思ったね。この映画では会話のやり取りが"アクションシーン"なんだ。サミュエルやブルース、マカヴォイが演じるキャラクターとそれができるワールドクラスの女優が必要だった」
さらにサラは演じたステイプルについてこう説明する。「ナイトから言われ続けたのは、ステイプルはこの映画を観ている観客と同じような視点を持つキャラクターである、ということ。3人が自分のことをスーパーヒーローだと思っていることは良いことではないと彼女は思っているの。だけどステイプルは彼らを人間として心から大切に思っていて、地に足の着いた人生を送ってもらいたいと願っているの」。そんな複雑なキャラクターを演じるにあたっては監督から具体的なアドバイスもあったようで、「彼は『絶対に彼らより優れた人間だと思って演じないでほしい』と言い続けてくれた。こういう役柄って、人より優れている、という風に振る舞うことや、そう見えることが多いの。だけど3人にとって、彼女は自分と同じ人間なんだと思えるような演技をしてほしいと言われたわ」
最後にサラは本作の見どころを「誰もが自分の内面で経験するような、日々直面する葛藤が描かれている。何を社会に発信したくて、どんな人間になりたいのか、ということ。リアリティのある"スーパーヒーロー"映画だから、みんなも共感してしまうと思うわ」と語っている。
サラの役柄と3人との"アクションシーン"にも注目の『ミスター・ガラス』は2019年1月18日(金)より全国ロードショー。
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(海外ドラマNAVI)
Photo:『ミスター・ガラス』
©Universal Pictures