Prime Original『ホームカミング』主演ジュリア・ロバーツのインタビュー到着!役作りからお気に入りのTVドラマまで明かす

映画『エリン・ブロコビッチ』でアカデミー賞主演女優賞を受賞したジュリア・ロバーツが主演を務めるAmazon Prime Originalドラマ『ホームカミング』。2月22日(金)よりシーズン1全10話を一挙配信中の本作から、TVシリーズで初めて主演を務め、本年度のゴールデン・グローブ賞で主演女優賞にノミネートされたジュリアのオフィシャルインタビューが到着した。

本作は、イーライ・ホロウィッツとマイカ・ブルームバーグによるポッドキャストの同名フィクション番組をもとにした政治スリラー。ラミ・マレック主演の若き天才ハッカーを描いたサスペンス・ドラマ『MR. ROBOT/ミスター・ロボット』を手掛けるサム・エスメイルがクリエイターを担い、本年度のゴールデン・グローブ賞で3部門にノミネートされた話題作だ。

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助けようとする気持ち、人を振り回す上司、妄想にとらわれる兵士、手に負えない予期せぬ結果...様々なことに翻弄されながらハイディはカウンセラーとして、帰還兵の社会復帰を支援する施設"ホームカミング"で働いていた。その何年か後、母親のいる実家に戻り、ウェートレスとして働きながら新たな人生を送るハイディの元に、国防総省の調査員が訪れ、ハイディがホームカミングを去った理由を問いただす。その日をきっかけに、彼女は自分の知る物語の裏に、まったく別の物語が隠されていたことに気付く、というあらすじ。ジュリアは、"ホーㇺカミング"に勤める社会福祉職員ハイディを、普通の生活に戻ることを願う兵士ウォルターをステファン・ジェームズ(『ビール・ストリートの恋人たち』)が演じる。

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――ステファン・ジェームズと、スクリーン上の相性が最高ですね。

それは、私に言わせれば、魔法のようなものなのよね。(それが生まれるかどうかなんて)わからないのよ。サム(・エスメイル)との相性にしても、同じ。一緒に仕事をしましょうとさんざん話してきてはいても、実際にやってみるまで、うまく行くかどうかなんて、わからない。だから、私はとてもラッキーに感じている。ステファンの仕事のやり方と私のやり方が交わる形は、とても良い感じなの。

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――ダーモット・マローニーとの(1997年の『ベスト・フレンズ・ウェディング』以来の)久々の共演はいかがでしたか?

素敵だったわ。

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――あなたにとっては初めてのTVシリーズですが、映画とは違うと感じますか?

今の時代においては、もうそのストーリーがいかにクリエイティブで、それをどう語り、どんなふうに質を高めるかという問題しかないと思う。(映画かTVかで)演技の質に違いはない。違うのは、観客が、それをどういう経路で見ることになるのかだけよ。

――普段どんな番組を見ますか?

『オザークヘようこそ』が好きよ。『ハンドメイズ・テイル/侍女の物語』もいいわね。とは言っても、私はあまりTVを見ないのよ。大人向けの番組が流れる時間には、もう寝ているから。ああ、それと『ビッグ・リトル・ライズ』もすごくいいわ。

――あなたがお気に入りにあげた番組は全部、スクリーンの裏で女性が大活躍しているものですよね?

ええ。でも、だから好きだというわけじゃないわ。この番組にも、才能豊かな女性がたくさん関わっている。プロダクションデザイナーのアナスタシア・ホワイトが作ったセットなんて、私がこれまで見たことがないくらい素晴らしいのよ。

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――今は、男女の賃金格差が大きな問題となっています。あなたは映画史において2000万ドル(約22億円)のギャラを獲得した最初の女優でした。その時はすばらしいニュースでしたが、今もまだ男女差があることをどう思いますか?

確かに、それは、まだ続いていることよね。もう終わった話となっていたらいいのだけれど。それは、1日ずつ、少しずつのこと。今日だって、ワールド・サーフ・リーグが、男女の賃金を同じにすると発表したわ。(英サッカーチームの)マンチェスター・ユナイテッドも、今年、女性チームをスタートさせたわよね。努力をしている人たちは、あちこちにいる。時間はかかるけれど、毎日、少しでも進展したなら、それを嬉しく思うべきよ。

――マンチェスター・ユナイテッドのファンなのですか?

ええ、私たち一家が応援するチームよ。長男が夢中になって、それ以来なの。

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――かつてハリウッドでは、女優は一定の年齢になると仕事がもらえなくなると言われていましたが、あなたは今もとても興味深い役を演じ続けていますね。

そもそも、それ(一定の年になると仕事がなくなること)自体が作り話なのよ。ある年齢が来たらベルが鳴って「はい、あなたはもう終わりです」と退場させられるなんてね。馬鹿馬鹿しい。そんなの、誰も信じないわ。

――それでも、女性は歳をとると来る仕事が減るのは事実ですよね? あなたはどうして特別なのだと思いますか?

私が特別だとは思わない。私は幸運なの。私はいつも自分がやりたいような仕事を見つけることができてきた。30年もね。それは長い期間よ。私はそのことにとても満足している。

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――リサーチのために退役軍人に話を聞いたりしましたか?

していないわ。ここで描かれるのは暗黒卿のユニバース。とても独特な世界で、参考にするべきセラピストや軍人はいないと思ったの。

――あなたのキャラクターは退役軍人が心のバランスを取れるよう手助けをします。あなた自身は、忙しい毎日でどう心のバランスを保っていますか?

特別なことはしていないわ。毎日を一生懸命乗り切るだけよ。誰もがしているようにね。私ならではの特別な秘密があるとは思わないわ。

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――美しいことで知られるあなたが、このように普通のルックスの女性を演じるというのは、どんな感じなのでしょうか? 自分と逆のタイプを演じる気持ちは?

逆のタイプを演じようと思っているわけじゃないわよ。私はいろんなルックスの役を演じてきたわ。『チャーリー・ウィルソンズ・ウォー』なんかにしてもね。それが俳優の仕事よ。(今作の)ハイディを演じるなら、彼女のその時々に合わせたルックスになる。普通に見えるかどうかじゃないの。その人の人生におけるその時の状況で、その人がどう見えるのがリアリスティックなのか、それなの。

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ジュリア、ステファン、ダーモット以外の出演者は、ボビー・カナヴェイル(『VINYL‐ヴァイナル‐ Sex,Drugs,Rock"n"Roll&NY』)、シェー・ウィガム(『バイス・プリンシパルズ』)、アレックス・カルポフスキ(『GIRLS/ガールズ』)、シシー・スペイセク(『ブラッドライン』)、フランキー・ショウ(『ブルマン大学 ~俺たち、もっこりフットボーラー~』)など。

本国ではシーズン1の配信前に2シーズンまとめての製作が決定するなど注目を集めている『ホームカミング』。ポッドキャスト番組のクリエイターであるホロウィッツとブルームバーグは、シリーズ版で脚本を担当。製作総指揮にはエスメイルと共に『MR.ROBOT』を手掛けるチャド・ハミルトンをはじめ、アリシア・ヴァン・クーヴァリング(『新しい夫婦の見つけ方』)、クリス・ギベルティアレックス・ブルームバーグ(『トースト ~幸せになるためのレシピ~』)、マット・リーバー(『ドクター・ドリトル』)らが名を連ねている。

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Amazon Prime Original『ホームカミング』はPrime Videoにて2月22日(金)より独占配信中。

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Amazon Prime Original『ホームカミング』