【まとめ】英メディアがおススメ!2019年注目すべき新作LGBTQ海外ドラマ9選<後編>東京で撮影した注目作も

『Glee/グリー』『アメリカン・ホラー・ストーリー』『9-1-1:LA救命最前線』など多彩なジャンルの大ヒット作を世に送り出してきたハリウッド屈指の人気クリエイター、ライアン・マーフィー。自身も同性愛者であることを公表している彼が、自身にとってキャリアのハイライトだと語ったLGBTQミュージカルドラマ『POSE』が米FXで放送スタートするなど、2018年はTVドラマ界がより多様性を広げた1年だった。そして、2019年もLGBTQコミュニティについて描かれるドラマが多数放送されることが決定している。英Digital Spyが注目すべき9本の新作ドラマを掲載しているので、昨日の<前編>に引き続き、今日は<後編>4作品を紹介しよう。

6.『Magic Hour(原題)』(Apple)

・2019年中に配信開始予定

ライアン・マーフィーが手掛ける『Pose(原題)』のエンジェル役で注目されたインディア・ムーアが主演し、製作総指揮も担うSFアンソロジーシリーズ。インディアは、作家、モデル、社会活動家としても知られている注目の俳優でベラ役を演じる。撮影は東京で行われ、日系俳優のタガユウカがベラと恋に落ちるエイカ役に扮する。

MAGIC HOUR Trailer from Che Grayson on Vimeo.

LGBTQ+コミュニティ、特に有色人種の人たちの経験を伝える物語で、最初のエピソードでは英国の作家メアリー・シェリーが生んだ「フランケンシュタイン」を、性別を変えて再考する。インディアは本作について、「とても面白いわ。私が思うに、この作品は"ジェンダー・アイデンティティ、ジェンダー・パフォーマンス、って何?"という考えを分かりやすくしていると思う」とコメントしている。

7. 『ロシアン・ドール:謎のタイムループ』(Netflix)

・Netflixで独占配信中

NYの友人宅で開催されたパーティーに招待されたナディア(ナターシャ・リオン『オレンジ・イズ・ニュー・ブラック』)。何度パーティーに参加しても、最後には死んでしまい同じ夜を繰り返すことになった彼女の悲劇がコメディタッチで描かれる。

本作の注目ポイントは、クリエイターのエイミー・ポーラー(『ウェット・ホット・アメリカン・サマー』)、レスリー・ヘッドランド(『バチェロレッテ -あの子が結婚するなんて!』)、ナターシャらをはじめ、監督・脚本家に全員女性が採用されていること。そんな本作で、グレタ・リー(『ウェイワード・パインズ 出口のない街』)とレベッカ・ヘンダーソン(『ウエストワールド』)がレズビアンのカップルに扮している。

8. 『RuPaul"s Drag Race UK(原題)』(BBC Three)

・英BBC Threeで2019年中に放送開始予定

9度のエミー賞受賞を誇るアメリカの人気オーディション番組『ル・ポールのドラァグ・レース』のイギリス版がついに誕生。新たな"スーパードラァグクイーン"を見つける番組が、英BBC Threeにて製作される。

国境を越えても、本家同様にル・ポールがホストを務め、10人のドラァグクイーンたちがファッションセンス、カリスマ性、メイクアップ、歌唱力、ダンスパフォーマンス、コメディセンスなどの幅広い才能が求められる審査に挑戦する。

9.『Boomerang(原題)』(BET)

・米BETで2月12日(火)より放送中

1992年に公開され大ヒットを記録した、エディ・マーフィ主演のラブコメディ映画『ブーメラン』。同作を、アフリカ系アメリカ人向けのケーブルチャンネル、ブラック・エンターテイメント・テレビジョン(BET)がTVシリーズ化。

全10話構成の本作は、オリジナルキャラクターの子ども達が両親の影から抜け出し、それぞれが恋や仕事に苦悩する姿が描かれる。LGBTQ+のストーリーは、ララ・ミラン(『Claws』(原題))演じるティアと、キム・アレックス・ホール演じるロッキーというレズビアンカップルのロマンスを中心に進むとのこと。

オリジナル版に出演したハル・ベリーと共に製作総指揮を務めるリナ・ウェイスは「クラシックをリメイクしても意味がない。だから、私たちは新しい世代に向けて話す新鮮な何かを作りたいと思っているの」とコメントしている。

(海外ドラマNAVI)

Photo:

Netflixオリジナルシリーズ『ロシアン・ドール:謎のタイムループ』
『ル・ポールのドラァグ・レース』© 2017 World of Wonder Productions, Inc
『Magic Hour』©PARAMOUNTAPPLE.