『フルハウス』『デス妻』スターも関与した裏口入学問題の映像化、キャストが決定

人気コメディドラマ『フルハウス』、そしてその30年後を描く『フラーハウス』のベッキー役で知られるロリ・ロックリンや、『デスパレートな妻たち』のリネット役で知られるフェリシティ・ハフマンをはじめとする富裕層が、不正に子どもたちを有名大学に裏口入学させていた事件。業界に衝撃を与えたこの事件が映像化されることは以前お伝えしたが、今回そのキャストが発表された。米Entertainment Weeklyが報じている。

この一連の騒動は、二人のような富裕層が偽の慈善団体に謝礼金を支払うことで、米大学進学適性試験であるSATやACTでの替え玉受験などの不正を行い、子どもたちをスタンフォード大学やイエール大学といった名門校に入学させていた事件だ。

TV映画として映像化される『The College Admissions Scandal(原題)』に出演するのは、『アメリカン・クライム』のイヴ・カーリン役で知られるペネロープ・アン・ミラーと、『Lの世界』ジェニー・シェクター役のミア・カーシュナー、『スターゲイト』シリーズのマイケル・シャンクス。

ペネロープはインテリアデザイナーのキャロライン役で、ジェニーは投資会社社長のべサニーを演じる。二人は、マイケル演じる詐欺師のウィリアム・シンガーに謝礼金を払い、子どもたちを有名大学に入学させようとする役どころ。ロリとフェリシティがそのままキャラクターとして登場するわけではなく、実際に起こったこの事件を元に設定された裕福な親というキャラクターのようだ。

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アカデミー賞を受賞した映画『バイス』や、『アメリカン・ハッスル』など配給しているAnnapurna Televisionが、同裏口入学問題について綴ったメリッサ・コーン&ジェニファー・レヴィッツによる著書「Accepted」の権利を取得。これから出版されることになっている同作を元に、実録法律ドラマ『アメリカン・クライム・ストーリー/O・J・シンプソン事件』で脚本を務めたD・V・デヴィンセンティスが脚色を担当する。スー・ネイグル(『バスターのバラード』)、パトリック・チュウ(『リディバイダー』)らが製作総指揮として名を連ねる。

ロリは『フラーハウス』にベッキー役で続投していたが、その最終シーズンから解雇。また、米The Hallmark Channelの時代劇ドラマで日本ではNetflixで配信中の『こころ呼ぶとき』もクビになり、同チャンネルのTV映画シリーズ『Garage Sale Mysteries(原題)』にも出演していたが、こちらの製作も中止となっている。本件に関してロリは無罪を主張、一方のフェリシティは今年5月に有罪を認めている。フェリシティの判決は今年9月に言い渡される予定。(海外ドラマNAVI)

Photo:ロリ・ロックリン&フェリシティ・ハフマン ペネロープ・アン・ミラー&ミア・カーシュナー (c)NYCM/FAMOUS (c)NYPW/FAMOUS (c)NYPW/FAMOUS (c)HUBERT BOESL/FAMOUS