『Dr.HOUSE』ヒュー・ローリー、英BBCのスリラードラマで政治家役に!

大人気医療ドラマ『Dr.HOUSE ―ドクター・ハウス―』で8シーズンにわたり気難しい天才医師グレゴリー・ハウスを演じたヒュー・ローリーが、英BBCの新作スリラードラマ『Roadkill(原題)』で政治家を演じることが明らかとなった。

4部構成となる『Roadkill』は個人の道徳観と政治の力関係を探るスリラーで、ヒューは恥ずべき私生活が明るみになっても罪悪感を抱かず、情け容赦ないカリスマ的な保守党の政府大臣ピーター・ローレンスを演じる。ローレンスは、イギリスの保守党党首選挙に勝利して首相になったボリス・ジョンソンをモデルにしているわけではないとのことだが、類似点は否めないようだ。

本シリーズでクリエイターを務めるのは脚本家としてだけでなく戯曲家としても活躍し、ケイト・ウィンスレットが主演した映画『愛を読むひと』でアカデミー賞脚色賞にノミネートされたデヴィッド・ヘア。マイケル・キーラー(『ライン・オブ・デューティ』)が監督を務め、ヘアとキーラーと共同製作総指揮に名を連ねるのはジョージ・フェイバー(『コラテラル 真実の行方』)、マーク・パイバス(『恋する女たち』)、ルーシー・リッチャー(『英国スキャンダル ~セックスと陰謀のソープ事件』)。

1987年にヒューと一緒に仕事をしたことがあるというヘアは彼について、「巧みなコメディアンから堂々としたドラマチックな俳優へと変貌を遂げた」と称賛している。

イギリス出身のヒューは『Dr.HOUSE』で人気俳優の仲間入りを果たし、ジョン・ル・カレの人気スパイ小説をドラマ化したミニシリーズ『ナイト・マネジャー』で製作総指揮を担いながら、冷酷な武器商人リチャード・ローパーを演じて絶賛され、ゴールデン・グローブ賞ミニシリーズ/テレビ ムービー部門にて助演男優賞を受賞。再び医師役で主演した米Huluのドラマ『Chance(原題)』は2シーズンで打ち切られてしまったが、米HBOのコメディドラマ『Veep/ヴィープ』や、ジョージ・クルーニーが監督・製作総指揮・出演を担う米Huluの新作ドラマ『Catch-22(原題)』にも出演。宇宙を舞台にした新作コメディ『Avenue5(原題)』の製作や、今年後半に欧州と全米で公開される映画『The Personal History of David Copperfield(原題)』にも参加している。(海外ドラマ)

Photo:ヒュー・ローリー(『ナイト・マネジャー』)© Des Willie/AMC