1990年代に社会現象を巻き起こした青春ドラマ『ビバリーヒルズ高校白書/青春白書』(以下『ビバヒル』)のリブート版『BH90210(原題)』が、米FOXで8月上旬より放送され、高視聴率を獲得している。そんな本作のオリジナルでキャラクターたちの憩いの場であったダイナー「ピーチピット」が期間限定のポップアップレストランとして復活し、リブート版のキャストと懐かしい顔ぶれが再会を果たした。米Peopleが報じている。
今回の企画は、デビッド・シルバー役のブライアン・オースティン・グリーンが亡きルーク・ペリー(ディラン・マッケイ役)と自身のポッドキャストのために発案したもの。ロサンゼルスにあるチェーンレストラン「ジョニー・ロケッツ」が改装され「ピーチピット」となったこの店内で8月30日(金)に行われたファンイベントでは、ブライアンとアイアン・ジーリング(スティーブ・サンダース役)が登場した。懐かしのグリーンの制服を着たウェイターたちが、オリジナルでたびたび登場したおすすめメニューのメガ・バーガーやピーチピットフロートをファンのテーブルに運ぶ。さらにその店内には「ピーチピット」の店長で、若者たちの良き相談相手であるナットさんことナット・ブシッチオを演じたジョー・E・タタと、シーズン2で命を落とすデビッドの親友スコット・スキャンロンを演じたダグラス・エマーソンの姿があった。
現在82歳のジョーは、当時のナットさんになりきってバーガーを鉄板で焼き、ひっくり返すサービスも見せ、ファンを沸かせた。また、16歳の誕生パーティを自宅で開いた際に父の書斎で見つけた銃の暴発により死んでしまうという衝撃的な最期を遂げたスコット役のダグラスは、のちに俳優を辞め、現在はアメリカ空軍軍曹。ソーシャルメディアでは、ブライアンを驚かせるために遠方から駆けつけたダグラスが旧友と笑顔でハグをし、「来てくれて本当にありがとう! 楽しい一日になるよ」とブライアンが話す映像が話題になっている。アイアンも自身のInstagramでダグラスとの写真を掲載、「高校時代の古い友人と会ったよ」とコメントした。また、ジョーとブライアンもハグをしながら笑顔で会話を交わし、ジョーが「元気だよ」と答える姿も目撃されている。
このイベントの収益はすべて、今年3月に脳梗塞で亡くなったルークを偲んで、チャリティ機関に寄付される。また、キャストと会い写真を撮るというイベントの収益も、ルーク名義で同機関に贈られる予定だ。
ブライアンはファンに向けて、「ルークはこの再会の場に来るはずだった。あんなことになる前に彼と話して、来てくれることになっていたんだ。彼はファンのみんなが大好きだったよ。そしてとても素晴らしい人間だった」と語った。翌日の8月31日(土)に収録されたブライアンのポットキャストには、アイアン、ダグラス、ジョーのほか、ガブリエル・カーテリス(アンドレア・ザッカーマン役)、キャロル・ポッター(シンディ・ウォルシュ役)、そしてクリスティーン・エリス(エミリー・バレンタイン役)も出演した。キャロルとクリスティーンも、リブート版の『BH90210』に意外な役どころで登場している。
ファンにとって懐かしい面々が揃った今回のイベントは、9月下旬まで開催予定。『BH90210』は米FOXにて毎週水曜日に放送中。(海外ドラマNAVI)
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『ビバリーヒルズ高校白書』
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