マーベルTVドラマの立役者ジェフ・ローブが退社へ

『エージェント・オブ・シールド』『レギオン』『Marvel ジェシカ・ジョーンズ』などマーベルドラマの多くを手掛けているジェフ・ローブが、9年勤めたマーベル・テレビジョンを離れるという話が急浮上。米Hollywood Reporterなどが報じている。

ローブとともに『エージェント・カーター』で製作総指揮を務め、映画『アベンジャーズ』シリーズなどを手掛けているマーベル・スタジオのケヴィン・ファイギが、先日チーフ・クリエイティヴ・オフィサー(CCO)に就任することが発表されたばかり。実質的に、ファイギがTVシリーズと映画のマーベル作品全てにおいて、製作の全責任者となった。今回のローブの退社はファイギがCCOになる前から決まっていたことであり、感謝祭には公にアナウンスするだろうと言われている。

10年近くにわたりTVシリーズで30シーズン以上ものマーベル・ユニバースを生み出したローブは、激動の日々を切り抜け続けた。予算に厳しいことで悪名高いマーベル前社長のアイザック・パルムッターの元で、彼は素晴らしい作品を予算内で生み出した。

だが、製作の話が出ても実際にはシリーズ化までこぎ着けなかった作品も多くある。『エージェント・オブ・シールド』のスピンオフ『Marvel"s Most Wanted(原題)』と『Marvel"s New Warriors(原題)』はパイロット版を製作したが、どのTV局からもシリーズ化のお声がかからなかった。また、『エージェント・オブ・シールド』に登場したガブリエル・ルナが演じるゴーストライダーを主人公にした『Ghost Rider(原題)』は米Huluでのシリーズ化が期待されていたが、それも製作中止になった。現在のところ、ローブが手掛ける進行中の新作ドラマは出演キャストが発表されたばかりの『Helstrom(原題)』だけ。この作品に影響はあるのだろうか。

なお、新配信サービス「Disney+」で進行中の、映画『アベンジャーズ』シリーズでおなじみのキャラクターが主人公となるドラマシリーズ、『The Falcon and The Winter Soldier(原題)』や『WandaVision(原題)』、『Loki(原題)』はファイギのチームが手掛けており、ローブは携わっていない。

『エージェント・オブ・シールド』をはじめ、『エージェント・カーター』『レギオン』『マーベル インヒューマンズ』『The Gifted ザ・ギフテッド』『マーベル ランナウェイズ』『マーベル クローク&ダガー』、Netflixの『Marvelジェシカ・ジョーンズ』『Marvelルーク・ケイジ』『Marvelアイアン・フィスト』『Marvelパニッシャー』『Marvelデアデビル』、そしてアニメシリーズなど、近年のマーベルTV作品全てと言っても過言でないくらい多くの人気作を生み出したローブ。彼の今後は、現時点では明らかになっていないが、非常に気になるところだ。続報が入り次第お伝えしていきたい。(海外ドラマNAVI)

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『エージェント・オブ・シールド』のキャストとポーズをとるジェフ・ローブ(一番右)(c)FAM009/FAMOUS