ならず者のバイク団の抗争を描く米FXのアクションドラマ『サンズ・オブ・アナーキー』でクリエイターを務め、スピンオフ版『Mayans MC(原題)』も手掛けるカート・サッターが、撮影現場の態度が問題となりシリーズから解雇されたことが明らかとなった。
米Varietyによると、以前にサッターは『Mayans MC』の共同ショーランナーを降板し、これまでタッグを組んできたエルギン・ジェームズにすべてを任せる心つもりでいると明かしていたという。
その後にサッターは、撮影現場における自分の言動に苦情が相次いだ後に解雇され、キャストとスタッフに次のようなメールを送ったとのこと。
「脚本家とプロデューサー、キャストとスタッフにより、私の不在とその後に私が現場に出た時の行動が混乱とカオス、敵意しか生み出さず、私が仕事を放棄したと認識されたと報告されている。少なくとも、そのようにディズニーは解釈したようだ。そう私は確信している。今朝、私はダナ・ウォルデンとジョン・ランドグラフにより、私にぶつけられた不満を理由に解雇された。こんな風にFXとの18年にわたる関係を終わらせたくはなかった。少なくとも、不愉快なクソ野郎だとの理由で解雇された汚名が着せられてしまった。
もし、私にサポートされていないと周りの人に感じさせたのなら、深く謝罪したい。私の意図は文字通り逆だったが、明らかに私は注意を払っていなかったようだ。私の傲慢さと慢性的な乱心が破綻を招いてしまった。私がキャストとスタッフを敬愛していることをわかってほしい。これから『Mayans MC』の運命がどうなるかはわからないが、もし継続されればシリーズは安泰だ。プレミアでも言ったように、エルギンが番組を手掛けるチャレンジを受ける準備ができている。彼のヴィジョンを実現するために必要な物を、FXは提供してくれるだろう」と、解雇に至った経緯を綴っていた。
今年初旬に21世紀FOXの買収を完了した時にディズニーはFXを獲得し、サッターはFOXテレビジョンと包括契約を結んでいた。今回の解雇についてFXとFOXテレビジョンから、現時点ではコメントはないと報じられている。
これまでにサッターは『サンズ・オブ・アナーキー』『Mayans MC』のほか、犯罪捜査ドラマ『ザ・シールド ~ルール無用の警察バッジ~』で脚本・プロデュースを担い、中世を舞台にした時代劇アクションドラマ『The Bastard Executioner(原題)』でも脚本・製作を手掛けていた。
『Mayans MC』シーズン2はFXにて9月3日(火)より放送がスタートし、毎週火曜に放送中。(海外ドラマNAVI)
Photo:カート・サッター(C)JC Dhien