『フルハウス』ロリ・ロックリン、裏口入学問題で懲役50年!?

大学の裏口入学問題で起訴された、人気ドラマ『フルハウス』とその続編『フラーハウス』のベッキー役で知られるロリ・ロックリン。現在55歳の彼女に懲役50年の懲役が課される可能性が出てきた。米Deadlineが報じている。

同スキャンダルは、ロリやフェリシティ・ハフマン(『デスパレートな妻たち』)をはじめとする著名人やセレブ約50人が、ウィリアム・シンガー被告が運営する偽の慈善団体に謝礼金を支払うことで、米大学進学適性試験であるSATやACTでの替え玉受験などの不正を行い、子どもたちをスタンフォード大学やイエール大学といった名門校に入学させていた事件だ。有罪を認めたフェリシティにはすでに9月中旬に、10月25日(金)からの14日間の服役のほか、1年間の保護観察処分と3万ドル(約320万円)の罰金、250時間の社会奉仕活動が課せられていた。その後、フェリシティの収監は予定より早まり、10月15日からスタートしている。

一方、事件発覚から一貫して無罪を主張しているロリと、その夫でファッションデザイナーのモッシモ・ジャヌリは、娘イザベラとオリヴィアのために、合計50万ドル(約5400万円)を支払ってボート部のスカウト入学と偽り、南カリフォルニア大学に入学させた容疑をかけられている。娘たちはすでに同大学には通っていない。今回新たな贈賄容疑をかけられ、そちらで懲役10年が加わるかもしれないロリと夫は、来年行われる裁判で有罪が確定すれば、それぞれ懲役50年、一人につき123万ドル(約1億3280万円)の罰金を課せられる可能性がある。

10月22日(火)、地方検事のアンドリュー・レリングは以下のような声明を発表。「本日発表した求刑は、全米規模で発覚した大学不正入学の捜査結果を元にしたものです。当初から我々の目標は、不正行為、贈収賄、詐欺による大学入学プロセスの腐敗事件において、被告に責任を取らせることでした。今回新たに差し替えられた起訴状は、その責任を全うさせるためのものです」

ロリとその夫を含む11人の被告は、南カリフォルニア大学の関係者に賄賂を渡すことで、子どもの運動能力を考慮されることなく優秀な運動選手として入学させていたと報じられている。最近は精神状態が不安定になっているとの報道もあったロリだが、今回の報道に対するコメントは発表されていない。

なおレリング検事は、もしロリたちがフェリシティのように早くから有罪を認めていれば、もしかすると彼女より軽い刑で済んだかもしれないと示唆している。しかし、ロリたちは終始無罪を主張。そこへに新たな容疑も浮上し、今回のような重い求刑となった。ロリが一貫して無罪を主張している根拠は、シンガー被告に支払ったお金が本当にチャリティへの寄付金と信じていたためだというが、2018年11月28日の同被告との電話の会話が記載された報告書によると、不正にボート部員として入学させるという相手の話を理解しているかのようにロリが相づちを打ちながら話しているそうだ。

懲役50年となると、フェリシティの刑とは天と地ほどの差となる。ロリたちの次の裁判は2020年1月17日に再びボストンで行われ、夫妻の代理である弁護士が出廷する予定だ。(海外ドラマNAVI)

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10月22日、手を握りながらボストンの裁判所へ向かうロリ・ロックリンと夫のモッシモ・ジャヌリ