コリン・ファース率いる映画製作会社、今後はドラマ界と音楽界へも進出することに

2010年の映画『英国王のスピーチ』で英国王ジョージ6世を演じてアカデミー賞主演男優賞を受賞し、近年はミュージカル映画『マンマ・ミーア!』シリーズやアクション映画『キングスマン』シリーズで活躍しているコリン・ファース。彼が音楽・映画プロデューサーのゲド・ドハティとともに2012年に立ち上げた映画製作プロダクション、Raindog Filmsが、今後はTVドラマや音楽コンテンツ、ドキュメンタリーも手掛けていくことが分かった。

米Deadlineによれば、これは政府による支援プログラムの一環である、投資ファンドのThe U.K. Creative Content EIS Fundから投資を受けられることになったからだという。英国インディペンデント業界の作品の質向上と雇用促進を目的とする同ファンドは、投資ファンドのCalculus Capitalが映画&TVの財政部門スペシャリストであるStargrove Picturesとともに運営しており、英国映画協会(BFI)と連携している。

またRaindog Filmsには、作家・プロデューサー・リサーチャーのトリッシュ・D・チェティと、Stargrove PicturesのCEOであるスティーヴン・ファスも新たに加わるとのこと。

コリンとドハティが興したRaindog Filmsは、ヘレン・ミレン主演の軍事サスペンス映画『アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場』や、アカデミー賞主演女優賞にノミネートされたジョエル・エドガートン、ルース・ネッガ共演のロマンス映画『ラビング 愛という名前のふたり』、キーラ・ナイトレイ主演の政治サスペンス映画『オフィシャル・シークレット』などをこれまでに手掛けている。

今回の件について、コリンは「BFIはインディペンデント映画をずっと支援し、業界の成長に尽力してきた。新たな才能を伸ばしたり、新しい"声"を伝えたりするための機会を作り、道徳的な規準を確立している。そんなBFIと提携している独立した運営組織から投資してもらえることを喜んでいるよ」とコメント。パートナーのドハティは「我々は何よりも独立性を大切にしている。この投資によってほとんど知られていないけれども素晴らしいストーリーを自由に発展させ、その作品に合った適切なパートナーとグローバルな視聴者を見つけることができるようになる」と喜びを語っている。

2015年の『アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場』で初めて長編映画をプロデュースし、徐々に製作者として活躍する場を広げつつあるコリン。一方俳優としては、『1917 命をかけた伝令』が公開中で、現在は「秘密の花園」の映画版や同性カップルのロードトリップを描く『Supernova(原題)』、ジョン・マッデン(『恋におちたシェイクスピア』)監督と再び組んだ戦争映画『Operation Mincemeat(原題)』が待機している。(海外ドラマNAVI)

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コリン・ファース
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