米CBS新作リーガルドラマ、ビデオ会議システムを利用して製作継続

新型コロナウィルス(COVID-19)の感染拡大により、多くのドラマ作品が撮影・製作中断を余儀なくされている。そんな中、なんとかソーシャル・ディスタンス(他者と距離を保つこと)を実施しながら撮影を継続しようと試みている作品が出てきた。米Entertainment Weeklyらが報じている。

そのドラマは、米CBSで放送されている新作リーガルドラマ『All Rise(原題)』。法廷システムを暴いていくという本作は、判事や地方検事、弁護士や警官といった司法に関わる人々の奇妙ながらも希望にあふれた人生と、彼らがロサンゼルスの住民に正義をもたらしていく様子が描かれる。主演は『Marvel ルーク・ケイジ』や『アイアン・フィスト』『ザ・ディフェンダーズ』などのミスティ・ナイト役で知られるシモーヌ・ミシック。

本作も撮影中断されていたが、今回新型コロナウィルスが蔓延する社会の中で司法制度への影響と、ソーシャル・ディスタンスを保ちながら裁判が行われるという展開のエピソードを製作するようだ。このエピソードは5月4日(月)に放送予定。

キャストたちは、それぞれの自宅でFaceTimeやZoom、Cisco WebExなどのビデオ会議システムを使って撮影し、特殊効果チームがVFXを駆使しその映像を加工していく。監督は、製作総指揮でもあるマイケル・M・ロビン(『Major Crimes ~重大犯罪課』)が担当する。

今回の大胆な取り組みについて、クリエイターのグレッグ・スポティスウッド(『赤毛のアン/アンの結婚 完全版』)は、「それぞれの自宅で、さらには都市さえも超えて、復活、正義、コミュニティの力について語る非常に稀なチャンスなのです」と述べた。

『All Rise』にはシモーヌ他、ウィルソン・ベセル(『ハート・オブ・ディクシー ドクターハートの診療日記』)、ジェシカ・カマチョ(『THE FLASH/フラッシュ』)、ルーシー・アン・マイルズ(『ジ・アメリカンズ』)、マージ・ヘルゲンバーガー(『CSI: 科学捜査班』)らが出演している。

リアルな問題を扱う『All Rise』は、CBSにて毎週月曜日に放送中。(海外ドラマNAVI)

Photo:『All Rise』公式Twitterより