『バットウーマン』衝撃の主演降板劇の背後にある物語とは

2019年秋に米CWで放送開始され、新たに"アローバース"に加わったDCドラマ『Batwoman(原題)』で主演を務めるルビー・ローズの降板が報じられたが、その理由について複数メディアが報じている。

『Batwoman』は、同性愛者として描かれるバットマンのいとこ、ケイト・ケインことバットウーマンが、ゴッサム・シティを守るために悪と戦う姿が描かれるヒーロー・アクションドラマ。

ルビーは、「『Batwoman』の次のシーズンには戻らないという非常に難しい判断を下しました。バンクーバーとロサンゼルスにいるスタッフとキャストの全員に最大の敬意を表します。容易な決断ではありませんでした」と、声明で降板を発表していた。

米TV Lineが伝えるところによれば、シリーズに満足していなかったルビーとの仕事に製作側も不満を感じており、最終的に別々の道へ進むのがお互いのためだろうという結論に達し、降板の決定はルビーの一存ではなかったとのこと。また情報筋によると、ルビーはTVシリーズの主役に求められる長時間にわたる撮影に悩まされ、ロケ地のバンクーバーでの生活にもなじめなかったという。

そして米Comicbook.comも、長時間の撮影に対するルビーの不満が現場で摩擦を引き起こしたと報じ、今回の降板はお互いが納得したうえでの"破局"のような状態だったそうだ。

『Batwoman』に主演する前のルビーは主に映画界で活躍し、ドラマ作品においてはNetflixオリジナルドラマ『オレンジ・イズ・ニュー・ブラック』に9話出演した他、1話限りのゲスト出演がほとんどだった。

昨年10月にルビーが本作の撮影中に半身不随になっていたかもしれないほどの大怪我を負ったことについては、今回の降板劇には関係ないと関係者は明かしている。

シーズン2の製作も決まっている本作。気になる後任は、再びLGBTQ俳優を起用するとクリエイターを務めるグレッグ・バーランティとワーナー・ブラザースが共同声明で発表し、今後、主演女優を探すオーディションやキャスティングが行われる予定だ。

新バットウーマンを誰が演じるのか決まり次第、続報をお届けしていきたい。(海外ドラマNAVI)

Photo:ルビー・ローズ (c)Faye S/Famous