全米の抗議運動が『S.W.A.T.』新シーズンに盛り込まれる?

5月25日にミネソタ州ミネアポリスで黒人男性が白人警官に首を押さえつけられて死亡した事件をきっかけに、全米でアフリカ系の人々の権利を支援する運動「Black Lives Matter」が広がっている。そんな中、人気アクションドラマ『S.W.A.T.』の製作チームが同事件を受け、シーズン4への展望を語っている。米TV Lineが報じた。

『S.W.A.T.』のクリエイターを務めるアーロン・ラサーン・トーマスが、先の事件に対する思いをTwitterに投稿している。

トーマスは、「苛立ちと怒りを感じているが、作品においても自分の生活においても向上していこうと決心した」とツイート。そこには、『S.W.A.T.』の脚本家チームによる投稿が添付されている。

その投稿で脚本家チームは以下のように綴っている。「3年前にCBSで『S.W.A.T.』が始まった時から、私たちは脚本家として、黒人コミュニティと法執行機関の両方に深い関わりを持つアフリカ系アメリカ人の警官ダニエル・"ホンドー"・ハレルソンの目を通して、両方の世界が交わるポイントを描いてきました。マイノリティのコミュニティと警察との関わりや人種をテーマにしたストーリーを綴り、信頼を築く方法やこれら二つの世界をつなぐ方法についての疑問を投げかけてきたのです。私たちはみなさんと同じように、恐怖と悲しみをもって最近の出来事を見ています。そして、私たちはみんな、より公正でより良いシステムに向けて努力し、次のシーズンの脚本でも引き続きこれらの問題についての真実を掘り下げていくつもりです」

脚本家チームが話しているように、『S.W.A.T.』はシリーズ初回から、白人警官が黒人少年を誤って撃ってしまうというストーリーを盛り込むなど、人種問題を積極的に取り上げてきた。投稿によれば、全米を超えて世界に広がりつつある「Black Lives Matter」運動や、アフリカ系の人々が白人警官のターゲットにされて理不尽な危害を加えられていることを積極的に取り上げ、シーズン4で描いていく心づもりのようだ。

なお奇遇なことに、新型コロナウイルス(COVID-19)の影響で製作には至らなかったが、シーズン3のラストでは、アフリカ系男性ロドニー・キングさんが白人警官に暴行された事件がきっかけで1992年に勃発したロサンゼルス暴動について、過去と現在を交差させる形で描かれる予定だったという。

シーズン3は予定より早く第21話「Diablo(原題)」をもって幕を閉じており、日本ではスーパー!ドラマTVにて6月26日(金)22:00より独占日本初放送となる。現在はシーズン第1話「空からの脅威」が、6月25日(木)17:00までの期間限定で同作公式サイトhttps://www.superdramatv.com/lineup/SN0000001541.html)にて先行無料公開中だ。(海外ドラマNAVI)

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『S.W.A.T.』
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