『ロード・オブ・ザ・リング』フロド、ドラマ版のタイトルに物申す

ファンタジー映画『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズで主人公フロドを演じたイライジャ・ウッドが、米Amazonで製作が進行しているドラマ版のタイトルについて、「誤解を招く」と発言していることが分かった。米Comic Bookが報じている。

ドラマ版『ロード・オブ・ザ・リング:力の指輪』は、映画シリーズよりも前の時代である第二紀が舞台となり、J・R・R・トールキンによる原作シリーズで3441年にわたって続いた第二紀のどの時期が描かれるかは明かされていない。

米 Indie Wireのインタビューでイライジャは、ドラマ版が映画3部作と同じく「ロード・オブ・ザ・リング」と題されていることに違和感を覚えると語っている。「ドラマ版も『ロード・オブ・ザ・リング』と呼ばれているけど、それは少し誤解を招くと思う。僕が理解している限り、彼らが取り組んでいる物語は、『ロード・オブ・ザ・リング』または中つ国の伝承において、映画シリーズに登場するどのキャラクターよりもさらに年代が遡ったところで展開されている。どちらかというと、シルマリルの時代のように聞こえるね。オタクな知識を披露したいわけじゃないけど、それは第二紀の中つ国だ」

かつて映画版で役を得るために、自分で作ったイメージビデオをピーター・ジャクソン監督に送っていたイライジャ。熱心なファンタジーファンである彼が、異なる時代を描く作品なのにタイトルが同じなのはおかしいと指摘し、映画シリーズへの出演で培った知識を披露していた。

ドラマ版のタイトルが引っかかっている様子のイライジャだが、ドラマ版にフロド役でカムバックする可能性にはオープンなようで、「(フロドの登場が)理にかなっていて、物語で自然に描かれるなら続投したいね」とコメントしている。2000年代の映画版『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズに続いて2010年代にその前の時代を舞台にした『ホビット』シリーズが公開された際、その1作目『ホビット 思いがけない冒険』で主人公ビルボの晩年パートにイライジャはフロド役として出演していた。

ドラマ版では、エルフの女王ガラドリエルの若かりし頃をモーフィッド・クラーク(『クロール ―凶暴領域―』)が演じるほか、大河ファンタジードラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』で若かりし頃のネッド・スタークに扮したロバート・アラマヨが英雄ベルダー役で出演。同シリーズからはネッドの弟で冥夜の守人〈ナイツウォッチ〉でもあるベンジェン・スタークを演じたジョゼフ・マウルもキャスティングされている。

『ロード・オブ・ザ・リング:力の指輪』シーズン1は2022年9月2日(金)よりAmazon Prime Videoで独占配信。(海外ドラマNAVI)

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『ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔』
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