話題のドラマ版『ハイ・フィデリティ』打ち切り決定で、主演女優が米Huluを批判

ロックスターのレニー・クラヴィッツと女優リサ・ボネを両親に持ち、米HBOの人気ドラマ『ビッグ・リトル・ライズ』などに出演する女優ゾーイ・クラヴィッツ。彼女が主演した、2000年に公開されたコメディ映画『ハイ・フィデリティ』のドラマ化となる米Huluのシリーズがシーズン1で打ち切りとなることが決定した。この決定を受けてゾーイがコメントを発し、米TV Lineなど複数のメディアが報じている。

映画版『ハイ・フィデリティ』は、1995年に出版された英人気作家ニック・ホーンビィの同名小説が原作となり、主人公はレコード店を経営する30代で独身のロブ・ゴードン。いつも恋愛がうまくいかない彼が、その原因を探るために元カノたちを順番に訪ねていくというストーリー。

全10話となるドラマ版『ハイ・フィデリティ(原題:High Fidelity)』では、映画の世界観を残したまま主人公が女性に変更され、ゾーイはニューヨークのブルックリンでレコード店を経営する、音楽オタクのロビン・"ロブ"・ブルックス役を演じていた。

決定を受けてゾーイは自身のInstagramにオフショットをアップし、「『High Fidelity』のファミリーに大声で言いたい。この番組に愛とハートを注いでくれてありがとう。すごく感謝してる。そして私たちを見て、愛して、応援してくれたみんな、本当にありがとう」と、ファンや共演者、スタッフたちにメッセージを送った。



そしてマーベル映画『マイティ・ソー』シリーズのヴァルキリー役などで知られる女優のテッサ・トンプソンが「(見られなくなったら)すっご~く!! 寂しい」とコメントすると、それに対してゾーイは「Huluには有色人種の女性が主人公のドラマが山のようにあるから大丈夫。え!? ちょっと待って」と、Hulu製作のドラマには有色人種の女性が主人公のドラマがほぼ皆無であることを皮肉たっぷりに返信した。

本作は、批評家にも好意的な評価を下されていたドラマで、シーズン1で打ち切る決断は容易ではなかったと伝えられており、更新についての話し合いが1ヵ月かけて行われたという。最終的に、シーズン2へ更新しない決断が下されてしまったわけだが、他のプラットフォームに救済されて新シーズンが製作される可能性も捨てきれない。

一方で、2018年公開のLGBTQ青春映画『Love, サイモン 17歳の告白』のドラマ版『Love,ヴィクター(原題:Love, Victor)』はシーズン2への更新が決定。6月19日(金)に同じくHuluでの全10話の配信がスタートした本作は、米批評サイトのRotten Tomatoesでは批評家スコア93%、観客スコア95%という高評価を獲得している。ちなみに『High Fidelity』の同スコアは批評家86%、観客82%である。

『Love,ヴィクター』

ドラマ版『ハイ・フィデリティ』シーズン1は、米Huluにて2月14日に全10話が一挙に配信されていた。(海外ドラマNAVI)

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Photo:米Hulu『High Fidelity』公式Instagramより