『フラーハウス』ロリ・ロックリンの娘が裏口入学問題後、初のインタビューに応じる

2019年に大学の裏口入学問題で起訴された、人気ドラマ『フルハウス』とその続編『フラーハウス』のベッキー役で知られるロリ・ロックリン。その娘であるオリビアが米トーク番組『Red Table Talk(原題)』に出演し、米国司法省が起訴した史上最大の大学入試スキャンダルの当事者として、現在の思いを率直に語った。米TV Lineなどが報じている。

この事件は、ロリをはじめとするセレブや著名人が、ウィリアム・シンガー被告が運営していた偽の慈善団体に謝礼金を支払い、米大学進学適性試験で替え玉受験などの不正を行って子どもたちを名門大学に入学させていたもの。ロリは有罪を認め、8月に2カ月の禁固刑と15万ドルの罰金、および100時間の社会奉仕活動を言い渡されており、現在はカリフォルニア州ダブリンの連邦刑務所で刑期を務めている最中だ。

『Red Table Talk』は、ウィル・スミスの妻で俳優のジェイダ・ピンケット=スミス(『GOTHAM/ゴッサム』)と、ジェイダの母であるアドリアン・バンフィールド=ノリス、そしてジェイダの娘であるウィロウ・スミス(『アイ・アム・レジェンド』)というスミス家3世代の女性が司会を務める番組。

そんな3人からインタビューを受けるために出演したオリビアだったが、彼女を迎えるにあたって、アドリアンとジェイダの間で意見の食い違いがあったことが明らかに。

オリビアを迎えることに懐疑的だったアドリアンは、「白人女性(であるオリビア)が黒人女性(自分たち)のところにサポートを求めてくるのに、私たちは彼女たちから同じことを得られないのよ。彼女がこの番組に出ること自体、白人の特権の縮図だね」と発言。なぜなら、この番組に出たいと言ったのはオリビアだったからだ。アドリアンは「黒人女性3人でやっている番組に弁明のため出たいなんてとっても皮肉よ」とも続けた。

しかし、その娘であるジェイダはオリビアに自分で説明する機会を与える責任を感じていると言及し、「ハッキリさせておくわ。私は白人女性にされたようなことは絶対にしたくないの。私たちが闘っているのと同じことが、このような態度につながっていると信じているわ。だって人々は私たちを見て、あなたは黒人で、あなたは女性で、と勝手に何かしらのカテゴリーに入れてしまうから。オリビアは白人で若くて有名人の子どもだから特権を持っている、と彼女をカテゴリーに入れるのも同じことなのよ。"あの子はリッチだから大丈夫"と人は思うかもしれないけど、そんなことはない。苦しいのよ」

そのような状況で迎えられたオリビアは、次のように自身の考えを明かした。

「皆さんは知らないかと思いますが、私の家族はこのようなことが起こったことを正当化したり、言い訳したりはしていません。家族の誰もが、あれはめちゃくちゃなことだと思っています。でも、私にとって重要なのは、過ちから学ぶことであり、二度とチャンスを与えられないことではありません。私は21歳なので、自分を取り戻すために、自分が成長したことを示すために、セカンド・チャンスを与えられるべきだと思っています。同情してほしいわけではありません。同情を受けるに値しませんから。やり直すチャンスが欲しいだけなのです。自分の失敗を認めたと言いたいだけなんです」

そして、同年代のウィロウから、刑務所にいる親と面会しているかと聞かれると、「一度も連絡を取っていないのです。話してもいません。こんなに長く親の顔も見ない、話もしないなんていうのは初めてです。特に母(ロリ)とは親友のように仲良しなので。でも、母は強い人ですし、この機会に自分のしたことを見つめ直してもらい、今後の人生をどうするか考えてもらえたらと思っています」と述べた。

また、昨年3月のスキャンダル当時や過去の自分についても思いを述べた。「春休みの終わりで友達と一緒にいたんです。その時、"お母さんと話した?"と電話があって、おかしいと思って検索したら、母の名前がネットに出ていたのです。でも正直、何が起こっているのかよく理解できていませんでした。その後も、どうして皆お金を寄付して大学に入っているのに、なぜ悪いことなの? 皆もやっているのにと思っていたのですが、それが間違っていることを知りました」と、特権のある暮らしをしていたことにそこで初めて気が付いたと話している。

「だからYouTubeでも、大学では勉強はそれほどしないで、パーティとかで楽しみたいわ、なんて言っていたのです。それが普通だと思っていたので。でも自分でもバカだと思うのは、その発言をしたことではなくて、その動画を編集してアップし、反応を見たいがために世界中にそれを見せていたことです。無知なことを知らしめていたのですが、当時の私はそれさえもわかっていなかったのです」

今は自分が置かれていた世界が特殊であったことを理解していると語るオリビア。数週間前には、子どもたちのために放課後のプログラムを手伝っており、教育を受けることに感謝する小さな子の姿を目撃して、自分はそれが当たり前だと思っていたと続けた。

だが、それでもアドリアンからは「同情する気になれない」と厳しい意見が。ジェイダは最後に「あなたは勇気があるわ。私たちのような3人の前に座れるような若い女性はあまりいないから」とインタビューを終えた。(海外ドラマNAVI)

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Photo:

ロリ・ロックリンと娘のオリビア(2015年の写真より)
FAM020/FAMOUS