『ワンダヴィジョン』ドッティ役のエマ・コールフィールドに直撃!〈前編〉

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の人気キャラクター、ワンダ・マキシモフ/スカーレット・ウィッチ(エリザベス・オルセン)とヴィジョン(ポール・ベタニー)を主人公にしたDisney+オリジナルドラマシリーズ『ワンダヴィジョン』。現在、第4話まで配信済みだが、その全く予測不可能な展開に毎週驚かされているファンが続出! 世界同時配信とあって、金曜日の夜はSNSでちょっとしたお祭り状態だ。そんな本作でドッティを演じるエマ・コールフィールドにインタビュー! 

『アベンジャーズ/エンドゲーム』後の世界が舞台の『ワンダヴィジョン』では、夢にまでみた結婚生活を手に入れ、幸せな日々を送っていたワンダとヴィジョン。しかし、次第にその裏に隠された"謎"が明らかになっていく...。『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』で描かれたあの戦いは? 死んだはずのヴィジョンがなぜ...? 彼らは徐々に自分たちの目に見えている全てが"真実ではない"のではと疑い始める――。

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そんな本作でワンダが主婦仲間の集まりで知り合うことになるのがドッティだ。見るからに"クイーン・ビー"タイプの彼女だが、ワンダと二人で話している時にラジオから謎の声が聞こえ、突然カラーの部分が出てきたりと不思議なことが起きたシーンにもいたキャラクター。そのことから、何かしらの秘密を抱えているのではないかと推測してしまう...。一体、彼女は何者なのか? その秘密が明かされるのは恐らくまだ先となりそうだが、演じるエマにMCUに参加した経緯や、キャラクターの今後について話を伺った。

――MCUに入れたことをどう感じていますか? また、本作に出演した経緯を教えて下さい。

私の反応は、「えっ?嘘でしょ」だった。今も、ほかの人たちと同じように『ワンダヴィジョン』を見ていて、信じられないと感じるの。自分がMCUに入れてもらえるなんて、考えたこともなかった。20歳の時にチャンスが訪れなかったのに、今さらあるわけがない。私は自分で自分に、ファンベースがしっかりした他の作品に出させてもらったんだから、もう贅沢言うなって言い聞かせていた。

なぜこんなことになったかと言うと、私は映画『Timer(原題)』で脚本家のジャック・シェイファー(『ワンダヴィジョン』ではクリエイター)と仕事をしたの。あれは私が一番気に入っているプロジェクトね。彼女はその後も活躍を続けて、マーベルとも仕事をするようになった。私たちはまた一緒に組みたいと言い続けてきて、それが今作だったの。私は、「あなたとの仕事だったら何であってもやりたい。死体の役だったとしてもやるわ。ずっと昏睡状態の役でもいい。何をやってほしいの?」と言ったわ。彼女は最高だから、彼女と仕事をしたいのよ。そうしたら、それがマーベルの作品だったの。この世界に入っていくのは、エイリアンの星に降りたような感じだった。そこにいる人たちはみんな「私たちはマーベルにいるのよ!」って喜びのカクテルを楽しんでいるように見える。そして「私もよ!」と言えたの。それはとてもクールだった。

――ジャックから初めてこの役について話があった時、どう説明されたのですか?

詳しいことは何も言わなかった。正式に決まってからは、詳細を聞けたけど、はじめてこの役について話があったときは「あなたの名前はドッティで、ちょっと意地悪なの」ってだけよ。「ただ、綺麗にして意地悪でいて。あなたがいつもする楽しいことをしてね。それだけでいいの。最高でいてくれたらいいの」とか、そんな感じ。だから、私もえっそれだけ?ってなったけど、「本当に何も話せないの。だけど、ミッドセンチュリーっぽい服を着てきてね。それだけは断言できる。1940年~70年代っぽく見えるようにね」って言われたから、「分かった」って答えたの。

――本作はミステリーがたくさんありますが、今のところドッティはみんなのお気に入りのようです。

どうしてそれが可能なのかわからないの。言われているって、いろんなことを聞くけれど、いつも「何それ?」って思う。まあ、それでもいいわ。ありがたく受け止めているから。

――ドッティは重要なキャラクターのように見えます。これからどうなっていくか教えていただけますか?

それは言えないのよ。何も言えないの。彼女(ドッティ)はとても楽しいわ。彼女を演じるのが楽しい。それしか言えない。先を知るためには見てもらわないと。そんな答えはつまらないわよね。気持ちはわかるんだけどね。本当に。でも2019年10月から、私は何も言ってきていないの。もうそれに慣れてきた。「それは面白い説ね」「それは新しいわ」「それは本当かもね」とかで通している。何か話してしまったらマーベルから殺されてしまうわ! だから話せないの。彼らに許されたことしかできないのよ。

明日掲載の後半もお楽しみに!

『ワンダヴィジョン』はDisney+(ディズニープラス)にて独占配信中。毎週金曜日17時に新エピソード配信。

Photo:

『ワンダヴィジョン』(c) 2020 Marvel