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エリック・デイン、死後出版の回顧録で『グレイズ・アナトミー』時代を回想

2026年11月6日 ※本ページにはアフィリエイト広告が含まれます

グレイズ・アナトミー

今年2月、神経疾患ALS(筋萎縮性側索硬化症、ルー・ゲーリッグ病)と闘った末に53歳の若さで死去したエリック・デイン。死後に出版された回顧録の中で、『グレイズ・アナトミー』出演時代を振り返っている。

エリック・デイン
『グレイズ・アナトミー』エリック・デインが53歳で死去

『グレイズ・アナトミー』のマーク・スローン役や『ザ・ラストシ …

オーディションを終えた時「役をもらえたと分かった」

エリックは30代前半だった2006年、『グレイズ・アナトミー』の形成外科医マーク・スローン役に起用され、シーズン2第18話「大人になれない大人たち」で初登場。今月3日に発売された回顧録「My Book of Days: A Memoir in Moments(原題)」の中で、スローン医師の手術着に初めて袖を通した際には、それまでにないほどの「充実感」を覚えたと綴っている。

しかし、当初ゲスト出演だったエリックは『グレイズ・アナトミー』の仕事は一度きりのことだと考えており、出演後はすっかり忘れていた。そんな時に「大人になれない大人たち」が放送され、エリックは友人から電話で「お前、あのドラマを完全に乗っ取っちまったぞ」と告げられたという。彼のスローン役に対する反響は、ソーシャルメディアが普及する前とは思えないほど大きなものだった。その結果、レギュラー出演のオファーが舞い込むことになる。

グレイズ・アナトミー

実はエリックはそもそもスローン役はやらないつもりだった。彼は過去にデレク・シェパード役のオーディションを受けてパトリック・デンプシーに敗れたため、ゲスト扱いのスローン役に気乗りしなかったのだ。「この役なら完璧に演じられる。でも、やらない。断る。主役のオーディションを受けて、もう少しでその役を手にするところだったのに、今度はゲスト出演のためにオーディションを受けなければならないのか? それをプライドと呼ぶのか、虚栄心と呼ぶのか、それとも愚かさと呼ぶのか。そんなことはしたくない」

しかし、当時の妻であるレベッカ・ゲイハートから説得され、オーディションを受けることに。そのオーディション会場には『グレイズ・アナトミー』の生みの親であるションダ・ライムズがいた。「彼女がそこにいると、気持ちが落ち着く。ここにいていいんだ、ここが自分の居場所なんだ、という気持ちになれる」

スローン役の台詞を言っている時、エリックは部屋全体にいい雰囲気が漂っているのを感じた。「言い終えた時、分かったんだ。完璧にやり遂げた、とね。ションダが微笑んだ。部屋にいたほかの人たちは一瞬間を置いてから、彼女につられて笑顔になり、うなずき始めた。大袈裟に褒めちぎる一歩手前という感じだったね。別れの挨拶を交わして部屋を出る時、僕は高揚感に包まれ、確信していた。役をもらえた、と」

その後、ゲストからレギュラーに昇格し、正式に『グレイズ・アナトミー』のキャストに加わったエリックは、この仕事がまさに「夢のような仕事」だと気づいた。彼はパトリック・デンプシーやエレン・ポンピオをはじめとする共演者を称賛し、「王子様やお姫様」と表現している。

「僕はすぐにみんなになじみ、カメラが回っていないところでのふざけ合いでもすぐに中心的な役割を担うようになった。僕たちは命を救う医師を演じている。真剣な仕事だ。でも、監督が『カット!』と言った瞬間から、僕は現場の雰囲気を明るく保とうとする。僕たちは本物の脳外科医ではない。俳優であり、演劇オタクなんだ。僕たちが引き受ける使命は、互いを笑わせること。それを受け入れるかどうかは自由だけど、僕は喜んで引き受けたよ」

スローンは、タオルを腰に巻いた上半身裸の姿で『グレイズ・アナトミー』に初登場する。エリックによれば、これは彼にとっておなじみのパターンだった。「脚本にはいつも、上半身裸になるように書かれていた」からだ。役を得た当初、彼は自分の体格は「特に目立つところもなく、痩せすぎに近い」と感じていた。そこで、「人生で最高の身体」を作ろうとトレーニングに励んだ。しかし、出演を続けるうちに状況は変わっていった。トレーニング中に首を痛めて鎮痛剤を処方されたことがきっかけで依存症に陥ったのだ。

「僕の身体はどんどん酷い状態になっていった。体重は170ポンド(約77kg)まで落ち、顔はげっそりとこけ、目はどんよりし、やつれて見える。薬物中毒者のようだった。見れば分かるし、自分でも分かっていた。撮影現場での態度も変わった。もう以前のように明るくて楽しい、みんなを笑わせる中心人物ではなくなった。問題行動を起こすわけではない。癇癪を起こしたり、椅子を投げたりするわけでもない。むしろ逆だった。すべてを自分の内側に押し込めていった。そして、自分が崩れていった」

ライムズが助けを申し出たが、エリックは断った。自分が苦しんでいることは理解していたものの、誰にもそのことを話さなかった。「どうすることもできなかった。ほかの出演者が僕を見ているのを感じるんだ。彼らは友人だ。仕事仲間だ。いや、家族だ。彼らは僕を責めているわけではない。怒っているわけでもない。ただ、心配そうに見ている。悲しそうな顔をしているんだ。僕はションダに『何とか対処している』と言った。彼女に嘘をつき、自分自身にも嘘をついた。何とか我慢して、乗り越えようとした。ションダの負担になりたくなかった。問題を抱えた人間になりたくなかった。でも、実際には問題を抱えていた。僕自身が問題だったんだ」

グレイズ・アナトミー

『グレイズ・アナトミー』出演中、エリックは5回にわたってリハビリ施設に入所した。依存症は時間とともに改善していき、管理できる状態になっていったものの、撮影現場の状況は「変わってしまった」と感じていた。そして、スローンを演じるのは「もう十分だ」と思うようになった。「精神的には、もうこの仕事を辞める方向に向かっていた。マーク・スローンのことは大好きだ。でも、もう彼とは別れなければならない」

ただし、エリックによると降板理由は依存症ではなく「お金の問題」に尽きるという。「マーク・スローンは人気のあるキャラクターだったけど、僕の出演料は高くなりすぎていた。僕はもう、切り捨てても構わない存在になっていたんだ」

その証拠に、『グレイズ・アナトミー』で最後の撮影を終えた時のエリックは、「完全に酒も薬物も断った、しらふの状態」だった。「最後まで力強くやり遂げた。それだけは確かだ」と彼は付け加えている。

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参考元:米Entertainment Weekly

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海外ドラマNAVI編集部

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