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人気ドラマを終わらせる難しさとは?『ザ・ボーイズ』や『アウトランダー』の制作陣が語る

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ザ・ボーイズ

人気を博したドラマを、ファンを満足させるような形で終わらせるのが簡単なことではないのは、当サイトでもたびたびお伝えしてきた通り。その難題について、制作陣が率直な胸の内を語った。米Varietyが伝えている。

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「飛行機を操縦したこともないのに、着陸させるようなもの」

ヒットしたことで当初想定していたよりもストーリーが膨らんだりキャラクターが思わぬ成長を見せたりといった嬉しいサプライズも含めて、海外ドラマでは様々なことが起こる。視聴率や予算、放送枠の都合、現場のトラブルなどで、主要キャラクターが去ったり突然の打ち切りや話数の削減を求められることも少なくない。また、SNSなどを通じてファンが様々な説を唱えたり、ストーリーラインやキャラクターの好き嫌いを表明することもあり、現在の制作者たちは多方面を気にせざるを得ないようだ。

ちょうどシリーズフィナーレを迎える『ザ・ボーイズ』『アウトランダー』を含めた、任期ドラマの作り手たちが、ロサンゼルスで開催されたVariety主催イベント「A Night in the Writers’ Room」の中で作品を終わらせる苦労などを語った。

ブルース・ミラー、ヴィンス・ギリガン、エリック・クリプキ、ジェニーヴァ・ロバートソン=ドウォレット

2020年に15シーズン続いた『SUPERNATURAL スーパーナチュラル』を、そして今月半ばに5シーズンをもって『ザ・ボーイズ』を完結させるクリエイターのエリック・クリプキは、作品を終わらせることについてこう語る。

「本当に神経がすり減ります。特にスーパーヒーロー作品は、後から作品全体を評価されることが多いんです。つまり、フィナーレを失敗すると“結局あまり良い作品じゃなかったね”と言われかねないということです。不公平だし最悪だけど、それが現実なんです。だから僕はかなり慎重に向き合いました。細部まで徹底的に悩み、書き直し、何度も検証しました。そして何よりも感情に集中したんです」

最終的に重要なのは感情だと主張する彼はこう続ける。「視聴者が、この仲間たちとの別れに何かを感じてくれれば、それ以外は全部おまけみたいなものです」

一足先に『アウトランダー』を終わらせ、その前日譚『Outlander: Blood of My Blood(原題)』のショーランナーも兼任するマシュー・B・ロバーツは、最終回作りについて「飛行機を操縦したこともないのに、着陸させるようなものです。しかも500万人くらいが耳元で“こうやれ!”って叫んでいる状態で(笑)」と表現。

さらに彼は、脚本家の本当の仕事について次のように説明する。「僕たちはストーリーテラーですが、本当の仕事は“感情を届ける人”だと思います。視聴者に何かを感じてほしい。キャラクターを心配してほしい。この人は助かるのか、助からないのか気になってほしい。そこまでできれば、成功したドラマだと思います」

ジェニーヴァ・ロバートソン=ドウォレット、サム・レヴィンソン、マシュー・B・ロバーツ

主要キャストの死に見舞われた『ユーフォリア/EUPHORIA』のクリエイターであるサム・レヴィンソンは、前シーズンから4年ぶりにリリース中のシーズン3が最終章かどうかは未定ながらも、最後になるつもりで毎シーズンを作っていると明かした。

「シーズン1を書いていた時、“もしシーズン2へ更新されなくても、自分は満足できるか?”と考えていました。同じように毎シーズン、ここで終わっても誇れる作品になっているかを考えています。今回(シーズン3)の終わり方には本当に満足していますし、とても美しく着地できたと思っています」

多くの賞に輝くなど華々しいスタートを切った『ハンドメイズ・テイル/侍女の物語』を昨年完結させ、
その後すぐスピンオフ『テスタメント/誓願』に取り組んだブルース・ミラーは、ファンの反応を参考にすることもあるという。

「“次はこうして”という意見をそのまま採用することはありません。でも、視聴者が何を感じたのかを知るのはすごく役立ちます。視聴者にとって自分の番組がどんな体験だったのかを知ることができる。それが次の判断をより良くしてくれるんです」

人気ゲームをドラマ化した『フォールアウト』のショーランナーを担当するジェニーヴァ・ロバートソン=ドウォレットは、もともと映画畑出身ということもあり、将来的なエンディング像をある程度イメージしているが、重要なのは計画と柔軟性の両立だと説明する。「目指すゴールは持っています。でも、もっと良いアイデアが出てきたら変える柔軟さも必要なんです」

最後に、『ブレイキング・バッド』とそのスピンオフ『ベター・コール・ソウル』を見事に終わらせたと評価されるヴィンス・ギリガンは、新作『プルリブス』の結末について「ある程度の構想はあります」と語りつつ、ロバートソン=ドウォレットと同じく柔軟性を重視している。「良いアイデアを捨てて、もっと良いアイデアを選ぶ覚悟が必要なんです」

そしてその創作過程を、自身が昔した旅行にたとえた。「基本ルートはあるけど、途中で寄り道もできる。僕はそういう風に物語を考えるのが好きなんです」

『ザ・ボーイズ』シリーズフィナーレとなるシーズン5第8話はAmazon Prime Video(Amazon プライム・ビデオ)にて5月20日(水)配信。(海外ドラマNAVI)

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海外ドラマNAVI編集部

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