米HBOの傑作ドラマ『ザ・ソプラノズ/哀愁のマフィア』でシルヴィオ・ダンテを演じたスティーヴン・ヴァン・ザントが、実は主役を演じるはずだったという製作秘話を明かした。
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『ザ・ソプラノズ』主役キャスティングにおける懸念とは?
名作ドラマ『ザ・ソプラノズ/哀愁のマフィア』のトニー・ソプラ …
クリエイターに買われ、最終的に右腕役に
1999年から2007年まで放送された『ザ・ソプラノズ』は、ニュージャージーを拠点とするマフィアを率いるトニー・ソプラノが、犯罪組織のトップとしての顔と家庭人としての顔の狭間で苦悩する姿を描いたシリーズ。
ブルース・スプリングスティーン率いるEストリート・バンドのメンバー(ギター担当)としても知られるスティーヴンは、米トーク番組『The Tonight Show Starring Jimmy Fallon』出演時に当時を振り返りながら、クリエイターのデヴィッド・チェイスが、ほとんど演技経験のなかった自分を主役に据えようとしていたと語った。
スティーヴンによると、オーディションはかなり具体的な段階まで進んでいたものの、HBO側は演技未経験者をシリーズの主役に抜擢することに難色を示したという。番組では、スティーヴンがトニーのモノローグを担当する当時のオーディション映像も公開された。
結果的に主役はジェームズ・ガンドルフィーニに決定したが、チェイスはなおもスティーヴンを何かしらの形で出したいと考えており、「どんな役を演じてもいい」と伝えた。しかし、俳優が本業であるモーリーン・サントロを妻に持つスティーヴンは役者業の厳しさを間近で見ていたため、容易に大役を得ることに罪悪感を覚えたという。
するとチェイスは、「それなら新しい役を書けばいい」と提案。その結果生まれたのが、トニーの右腕であり相談役でもあるシルヴィオ・ダンテだった。シルヴィオは冷静沈着な参謀タイプでありながら、時に残忍な仕事も遂行する重要キャラクターとして人気を獲得。スティーヴンの独特な存在感も相まって、『ザ・ソプラノズ』を象徴する人物の一人となった。さらに、妻モーリーンも劇中でシルヴィオの妻ガブリエラを演じ、28話にわたって出演した。

スティーヴンはのちにドキュメンタリー『Stevie Van Zandt: Disciple(原題)』で、シルヴィオについて「彼とトニーが幼少期からの親友だという設定を自分で考えた」と語っており、キャラクター作りには自身とブルース・スプリングスティーンとの関係性も反映させたと明かしている。
番組の終了後もスティーヴンは俳優活動を精力的に続け、マフィアドラマ『リリハマー』では3シーズンにわたって主演し、映画『アイリッシュマン』や『ランブル 音楽界を揺るがしたインディアンたち』などにも出演している。
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