イタリアの文学界で愛され続ける名作を新たに実写化したドラマ『サンドカン -英雄の目覚め-』。本作で主人公のサンドカンを演じたジャン・ヤマンにインタビュー! 国際的な俳優としてのキャリアの転換点や、過酷な撮影の裏側、そして日本のファンへの熱い想いなどをたっぷりと語ってもらった。
国際的俳優への道と会計事務所での経験
――俳優を志すことになったきっかけや、イタリアを活動の拠点にした理由について教えてください。
大きな転換点となったのは、6年前にこの『サンドカン -英雄の目覚め-』に出演するためイタリアへ移ったことですね。2021年のことだったんですが、パンデミックの影響もあって非常に辛い時期でした。本来はすぐに撮影に入るはずが延期になり、その間にトルコの番組「エル・トゥルコ(El Turco)」に出演することになったんです。この作品には乗馬や格闘シーンがふんだんにあったので、今回の『サンドカン -英雄の目覚め-』に非常に役立ちました。5年を経てようやく完成にこぎ着けましたが、今考えるとこの順序もすべて理由があり、然るべき運命をたどったんだなと思います。もともとは国際弁護士になろうという志があったんですが、国際的な俳優になってしまいました(笑)。
――過去に会計事務所で働いていた経験は、俳優業にどう活きていますか?
もともと勉強が好きで、言葉を覚えるのも得意でした。大量に記憶するということをやってきて、今でもイタリア語、英語、スペイン語が喋れます。俳優はセリフをたくさん覚えなければいけないですし、読書が好きで大量に読み込むという点でも役に立っていると思います。会計事務所での経験が演技法にどう活きているかというのはありませんが、仕事の規律を叩き込まれたという点では大きかったですね。
「サンドカンになりきる」1000パーセントの役作り
――サンドカンというキャラクターをどのように考え演じましたか?
イタリアへ移ったことがキャリアの中で大きな転換点になり、この役を得られたのは人生に一度あるかないかのビッグチャンスでした。イタリア文学のなかでもとても大事にされている物語なので、すごい責任を感じていましたね。だから失敗は許されないと思い、1000パーセントの力を注ぐしかない、必要なことなら何でもやる気概で臨みました。「サンドカンを演じる」のではなく、「サンドカンになりきる」つもりでアプローチしました。誰もが知る大成功を遂げた作品なのでプレッシャーはありましたが、誰も知らないような役であっても完璧にこなしたいと思うので、勝手に自分にプレッシャーをかけてしまっていただろうと思います。

――旧作のファンも驚くような、現代版ならではの魅力はどんなところでしょうか?
旧作と比較しないほうが良いです(笑)。50年前のシリーズですからね。今回はものすごくリアルに描いていて、本当にオリジナル作品のつもりでやっています。
異国情緒あふれるイタリアでの撮影と共演者たち
――ジャングルや海など、壮大なロケーションでの撮影はいかがでしたか?
実は9割はイタリアでの撮影で、ムービー・マジックなんです。イタリアには自然のスポットがたくさんあって撮影に適しています。監督が天才で、イタリアなのですがシンガポールのような異国情緒あふれる感じに撮れているんですよ。1割はフランス領のレユニオン島で撮っていますが、ほぼイタリアです。

――多国籍なキャスト・スタッフとの仕事はいかがでしたか?
すごく計画がしっかり立てられて、計画通りにことが運ぶ現場でした。物理的に大変な撮影なのでハードルもあるかと思っていましたが、最初から最後までコミュニケーションもスムーズでしたね。準備期間が功を奏したと思います。みんなが『サンドカン -英雄の目覚め-』を映像化することにすごい責任を感じていて、いい意味でのプレッシャーがあったからこそ火がついたんだと思います。
フランス、イギリス、ロシアといろいろな国の人がいて多様性のある現場を味わってしまうと、地元の撮影には戻りたくなくなりますね(笑)。

――マリアンヌを演じたアラナ・ブロアや、ジェイムズ・ブルックを演じたエド・ウェストウィックとの印象的なエピソードはありますか?
アラナは今回がデビュー作で撮影現場も初めてだったんですが、あたかも経験豊富な役者のように振る舞っていて素晴らしかったです。僕が彼女の立場だったら、緊張で潰れていたんじゃないかと思うくらいで、本当に誇りに思っています。

エドとの共演シーンは実はそんなに多くないんです。でも第1話で、僕が捕まっている仲間の海賊たちを知らないふりをしなければならないシーンはおかしくて面白いので、ぜひ期待してください。

老若男女が楽しめる!日本のファンへメッセージも
――特に印象に残っているシーンはありますか?
この作品は老若男女、家族みんなで見られるシリーズです。男性なら格闘シーン、女性なら泣かせるシーン、子どもは子どもなりに、みんながお気に入りを見つけられると思います。
個人的なお気に入りは第7話の拷問されるシーンです。そのあとマリアンヌが駆け寄ってきて「なんてことをしたの」と泣いて気を失う情緒あふれるシーンがとても好きです。
――最後に、日本のファンへメッセージをお願いします。
日本のマーケットに進出するのはチャレンジングなことだと知っていたので、いよいよ日本で放送やストリーミングが開始されるのは快挙だと思っていて、すごく嬉しいです。家族みんなで見られて、気持ちがすごく良くなるシリーズなので、ぜひ堪能していただきたいです。日本とのインタビューは初めてでしたが、いつか日本へ行きたいと思っています。ありがとうございました!
『サンドカン -英雄の目覚め-』配信情報
『サンドカン -英雄の目覚め-』は、5月2日(土)よりHuluで独占配信スタート!

