人気ドラマ『フレンズ』のフィービー役でおなじみのリサ・クドローが主演するドラマ『ザ・カムバック』は、21年もの間に何度も終了と復活を繰り返してきた。その理由を説明しよう。
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リサ・クドロー主演『ザ・カムバック』最終章となるシーズン3で10年ぶりに復活!
6月5日に放送開始から20周年を迎えたばかりの『ザ・カムバッ …
当初は斬新すぎて…約10年ごとに復活「これで終わり」
もともと2005年に米HBOで始まった本作は、風刺の効いたモキュメンタリー(疑似ドキュメンタリー)。原案・製作総指揮も担当したリサが演じるのは、年齢を重ねて人気が落ちつつある女優ヴァレリー・チェリッシュ。彼女は名声を取り戻すためになら何でもする覚悟で、自身の復活劇を『ザ・カムバック』というリアリティ番組として撮影することさえ受け入れる。
10年にわたり全米で愛された『フレンズ』終了の1年後にスタートしたこともあり、リサはヴァレリー役をリアリティたっぷりに演じてエミー賞候補に。しかし、一般的にはあまり支持を得られず、平均視聴者数は約95万5000人と低迷した。
1シーズンでの打ち切りを発表した際、HBOは「今後の編成を検討した結果、この番組に必要なサポートを十分に提供できないと判断した」と説明していた。

リサとクリエイターのマイケル・パトリック・キング(『SEX AND THE CITY』)は、作品が当時としては新しすぎたために受け入れられなかったのだろうと分析。二人はシーズン3制作が決まった2025年のインタビューで、2000年代の視聴者がヴァレリーの言動を痛々しいと受け取ってしまい、共感できなかったのだろうと語った。
「当時は(2006年スタート、10本以上のスピンオフが作られている大人気リアリティ番組の)『The Real Housewives』シリーズもまだ生まれていなかった。だから、自分を売り出すためなら尊厳をも犠牲にするような人を誰も見たことがなかったんだ。私たちはそれを面白いと思っていたけど、多くの人々は戸惑っていた」とキングが話せば、リサも「当時は、主人公がひたすら屈辱や罰を受け続ける作品のように思われていた。でも今は、みんな進んで似たようなことをしているのよね」と述べている。
HBO側もリサたちと同意見だったのか、9年後の2014年にシーズン2が作られることに。当時のインタビューでリサはまさか続編が作られるとは思っていなかったと認めつつ、「HBOの人たちは何かを感じ取っていて、“ヴァレリー・チェリッシュは好かれているし、また見たいと思う人もいるはずだ”と言ってきたの」と、およそ10年ぶりの復活について振り返った。
ただし、シーズン2はリミテッドシリーズとして制作されたため、放送終了後の2014年末、同作は再び終わりを迎えることになった。
それからさらに10年の時が経った2025年6月、『ザ・カムバック』は今一度、シーズン3として戻ってくることが決定。リサとキングは本作を復活させたいと長らく考えて何度も話し合いを行っていたが、「AIが脚本を書く初のシットコムに出演することになったヴァレリー」という現代らしいアイデアが生まれたことがシーズン3制作の決め手になったと解説する。
なお、何度もカムバックを果たしてきた本作だが、今度こそシリーズフィナーレだとリサは明言。「シーズン3にして最終章、とする必要があるの。10年後にまたやりたいと思うか分からないから、ここで終わらせて、また次はあるのかともう聞かれないようにしたい。視聴者とキャラクターに対して最も誠実なのは、三部作として完結させること。三部作ということで、これで終わりよ」







