『スター・トレック:ピカード』が幕を閉じてから3年。ファンの間では、同作のその後を描くスピンオフ案『Star Trek: Legacy(原題)』(スター・トレック:レガシー)の実現を求める声がいまだに根強い。しかし、『新スター・トレック』時代からの象徴的なキャストの一人が、この期待に冷や水を浴びせるような発言をし、波紋を広げている。
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鳴り止まない『レガシー』待望論と、レジェンドが突きつける現実
事の端端は、トッド・スタシュウィック(『12モンキーズ』)が司会を務め、ジョナサン・フレイクス(ウィリアム・トーマス・ライカー副長)、マリーナ・サーティス(ディアナ・トロイ)、ジョン・デ・ランシー(Q)、デニース・クロスビー(ターシャ・ヤー)らが登壇した「スタートレック・クルーズ」でのパネルディスカッションだった。ファンから「もし『レガシー』が実現したら、自身のキャラクターに何を期待するか」と問われた際、サーティスはあまりにも率直な持論を展開したのだ。
サーティスは「まず第一に、『レガシー』が実現することは決してない」と断言。隣にいたフレイクスが「よせよ、マリーナ!」と制止するのも構わず、彼女はこう続けた。「あなたたちは真実を聞くのが嫌いなのね。主演俳優のほとんどが70歳を超えているようなシリーズを作るスタジオなんて、アメリカにはただの一つも存在しない。申し訳ないけれど、それが真実。それがハリウッドというものよ」
確かに、ストリーミングサービスやスタジオが、高齢のキャストをメインに据えた新作に巨額の投資を渋るという指摘には一理ある。しかし、ファンが熱望する『レガシー』の構想は、必ずしもベテラン勢を主役に据えたものではないはずだ。
世代交代の物語としての『レガシー』
本来『レガシー』は、セブン・オブ・ナイン大佐(ジェリー・ライアン)を筆頭に、ラフィ(ミシェル・ハード)、ジャック・クラッシャー(エド・スペリーアス)、そしてラフォージ姉妹といった次世代のクルーが、新造艦エンタープライズGで宇宙へ旅立つ物語として期待されている。
理想的な形としては、サーティスやパトリック・スチュワート、レヴァー・バートンといった『新スター・トレック』のレジェンドたちが、特別ゲストとして若きクルーを支える構図だろう。実際、フレイクスは自身が演じるウィル・ライカーが提督に昇進し、セブンに指令を出す立場になることを望むなど、シリーズの継続に対して「永遠の楽観主義者」としての姿勢を崩していない。
実現の鍵を握るクリエイターの存在
『レガシー』実現のもう一つの大きな壁は、ショーランナーであるテリー・マタラスの動向だ。『ピカード』を大成功に導いた彼は、現在マーベル・スタジオの『VisionQuest(原題)』やNetflixの『Magic: The Gathering(原題)』に携わっており、多忙を極めている。しかし、パラマウント側から正式なオファーがあれば、彼のスタトレ愛が呼び戻される可能性はゼロではない。
『ピカード』最終シーズンは、批評家からもファンからも高く評価され、ニールセンのストリーミング・チャートでも上位にランクインした実績がある。サーティスの予言通り「決して実現しない」のか、あるいはファンの情熱がスタジオを動かすのか。U.S.S.エンタープライズGの本格的な航海が始まるのかどうか、その答えが出るまでには、もう少し時間が必要なようだ。
『スター・トレック:ピカード』はPrime Videoで配信中。(海外ドラマNAVI)
参考元:Screen Rant








