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『MR. ROBOT/ミスター・ロボット』が4シーズンで終了した理由

2026年2月11日 ※本ページにはアフィリエイト広告が含まれます

ディズニープラス
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ミスター・ロボット

ファンに愛される番組の多くは、物語が完全に語り尽くされる前に幕を閉じてしまう宿命にある。SNS全盛の現代、急ぎすぎた結末や中途半端な完結への不満は、瞬く間に最高潮へと達する。しかし、一見「早すぎる完結」に思えるものが、実は当初からの計画通りであったという幸福なケースも存在する。ラミ・マレック主演のサイコスリラー『MR. ROBOT/ミスター・ロボット』が全4シーズンで幕を閉じたのは、まさにその好例だ。最終シーズンの制作が発表された当時、ファンはこれ以上エリオットの勇姿が見られないことに打ちひしがれた。だが、クリエイティブな誠実さを守るためには、時に避けられない選択がある。

MR. ROBOT/ミスター・ロボット
『MR. ROBOT/ミスター・ロボット』ハッカーにスピンオフを提案されていた?!クリエイターが明かす

米USA Networkで2015年より4シーズンに渡り放送 …

熱狂的なファンが抱いたシーズン5への渇望

シリーズの生みの親であるサム・エスメイル(『ホームカミング』)は、4つのスリリングなシーズンを経て番組を終わらせるという決断に、微塵の迷いも抱いていなかった。彼はもともと、本作を不必要に引き延ばすつもりはなかったのだ。クリエイティブ・チームが真に先を見据えているとき、物語の終着点とネットワーク側のビジョンは見事に合致する。本作において、その調和は完璧だったと言える。

とはいえ、熱狂的な視聴者が容易に納得できたわけではない。約5年間にわたり、手に汗握るハッキング・シーンの渦中でエリオット・オルダーソンを演じるマレックを追い続けてきた人々にとって、その幕引きを受け入れるのは困難な作業だった。

最終回が放送されて間もなく、ファンの間では早くも復活版や続編シリーズを求める声が上がり始めた。このドラマが持つ広大な世界観には、まだ語られるべき可能性が眠っていると誰もが感じたからだ。エリオットの中に潜む別の肉格、オールセーフ・サイバーセキュリティ社を巡る陰謀、そしてハッカー集団「f・ソサエティ」のその後──。『ミスター・ロボット』の物語には、あと数シーズン、あるいはスピンオフを制作できるほどの濃密な要素が揃っていた。

しかし、プロの作り手には「引き際」を知る知性が必要とされる。

物語が幕引きを教えてくれた

エスメイルは、本作がなぜ終了したのか、そして復活の可能性があるのかという問いを投げかけられることには慣れっこだ。映画化の噂が囁かれた時期もあったが、現時点で具体化の兆しはない。

シーズン4の放送を前に、エスメイルは米Entertainment Weeklyのインタビューで、エリオットの物語の最終章について真摯に語っている。彼によれば、番組が終了したのは放送局による打ち切りではなく、提示された以上の物語を最初から用意していなかったからだという。

「番組がこれより長くなるなんて、考えたこともなかった」とエスメイルは断言する。「私の答えは常に4シーズンから5シーズンの間だった。シーズン3の撮影が終わった後、私は脚本家の部屋に戻ってこう問いかけたんだ。“シーズン3が終わった時点から、計画していた結末まで、あとどれくらいの物語が残っているだろうか?”ってね」

この自問自答こそが、シーズン4に向かう彼の思考プロセスを決定づけた。ファンの中には第5シーズンという言葉に一縷の望みを託したい者もいたはずだが、エスメイルは終わりが不可避であることを明確にしていた。

「残された物語がどれくらいあるかを、物語自体に委ねた。その結果、これが最終シーズンになることが分かったんだ。終わらせるべき時を教えてくれたのは、他ならぬ物語そのものだった。このやり方は、我々にとって非常にエキサイティングなプロセスだったよ」

ハリウッドには数多くのハッピーエンドが存在するが、『ミスター・ロボット』の結末自体は、決して手放しに明るいものとは言えないかもしれない。しかし、クリエイターにとって、自らの条件で物語を完遂することほど満足のいく結末はない。現代のテレビ界を象徴するこのアイコニックなドラマにおいて、最高の「引き際」を見極めたことは、まさに最良のシナリオだったと言えるだろう。

MR. ROBOT/ミスター・ロボット』シーズン1~4はAmazon Prime Videoでレンタル配信中。(海外ドラマNAVI)

参考元:TV Line

Photo:『MR. ROBOT/ミスター・ロボット』© 2016 Universal Network Television LLC. ALL RIGHTS RESERVED.

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海外ドラマNAVI編集部

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