ニュース

『ブレイキング・バッド』クリエイターがAIに頼らない理由を熱弁「人間の創造力ほど尊いものはない」

2025年11月11日 ※本ページにはアフィリエイト広告が含まれます

『プルリブス』

『ブレイキング・バッド』『ベター・コール・ソウル』の生みの親として知られるヴィンス・ギリガンが、Apple TVの新作シリーズ『プルリブス』の公開にあわせ、生成AIについての見解を語った。ギリガンは以前からAIへの懸念を示してきたが、Deadlineの新たなインタビューでその理由をより明確にしている。

『プルリブス』
『ブレイキング・バッド』生みの親が仕掛けるSFドラマ『プルリブス』レイ・シーホーン&カロリーナ・ヴィドラに直撃インタビュー

世界中で社会現象を巻き起こした『ブレイキング・バッド』や『ベ …

人間誰もがストーリーテラー

ギリガンは率直にこう語った。「AIは好きじゃない。もちろん、新しい技術が生まれるときには“世界をより良くする”という発想が根底にあるはずだと信じたい。でも、この技術が進化するほどに、どうやって世界を良くするのかが見えなくなるんだ。むしろ、人間から仕事を、創造力を、創作する喜びを奪うために作られているように感じる」

『プルリブス』のエンドクレジットには「完全に人間によって制作された作品である」と明記されているが、その背景にはギリガンのこうした信念がある。

彼はさらに、AIを推進する一部のテクノロジー企業の姿勢にも疑問を呈した。「“AIがあれば宿題も、絵も、地図の読み方も学ばなくていい。もう何もしなくていい”。そんな売り文句を聞くたびに思うんだ。“それで生きる意味はあるのか?”って。人間の創造力ほど尊いものはない。創造性こそが人間にとって最も大切なものだ」

ギリガンは、創作を職業とする人々だけでなく、「すべての人間は物語を語る存在だ」と強調する。「誰もがストーリーテラーなんだ。自分自身のことを語り合い、愛する人や嫌いな人の話を聞く。それこそが人間の営みの本質なんだよ。これは“創作者”だけの問題じゃない。絵を描く人も、音楽を作る人も、文章を書く人も。AIにそれを任せた瞬間、自分の一部を手放しているんだ。自分の中にある“創造する力”を失ってしまう。それは『プルリブス』でも描いている“人間の主体性”そのものを放棄することなんだ」

また、AIに対して強い拒絶反応を示す映画監督ギレルモ・デル・トロについて問われると、ギリガンは即座にこう語った。「ギレルモ・デル・トロは本当に天才だ。ぜひ“世界の宝”と書いてほしい。あれほど創造的な人が、自分の情熱をAIに奪われるなんて考えられない」

新作『プルリブス』は、地球上の全人類が“楽観的な一つの意識”へと変えられていく異星ウイルスをテーマにしたSFドラマ。AIの危険性を示唆する寓話としても注目を集めているが、ギリガンによればこの構想はAIブーム以前から存在していたという。

『プルリブス』の第1〜2話は、Apple TVで独占配信中。毎週金曜日に新エピソードが配信中。(海外ドラマNAVI)

\新規なら7日間無料!/

Apple TVをお試し

>>詳細

Prime会員なら!

Prime Videoでも「Apple TV」オリジナル作品が楽しめる!

Prime Videoで楽しむ

>>詳細

Photo:画像提供Apple TV

  • この記事を書いた人

海外ドラマNAVI編集部

海外ドラマNAVI編集部です。日本で放送&配信される海外ドラマはもちろん、日本未上陸の最新作からドラマスターの最新情報、製作中のドラマまで幅広い海ドラ情報をお伝えします!

-ニュース
-, ,