通算450エピソードを超え、今なお医療ドラマの最長記録を更新し続けている『グレイズ・アナトミー』(以下、『グレアナ』)。ドラマ、コメディ、ロマンス、そして緊迫した医療現場を映し出してきた同作だが、その生みの親であるショーランナー、ションダ・ライムズにとって最も思い入れの深いエピソードは、どのシーズンの何話なのだろうか。
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ションダ・ライムズが最も愛するエピソードは「傑作の始まり」
このほど、米EWが彼女にとって特に印象深いエピソードとその理由を紹介している。記事では、ションダがパイロット版(第1話)の脚本に直接書き込んだコメントが公開されており、中には、実際には放送されずに削除されてしまった”見事なシーン”の存在も明かされている。
アメリカTV界にその名を刻み込んだションダにとって、代表作である『グレアナ』の「最もお気に入りのエピソード」は、なんと記念すべき第1話だという。彼女がパイロット版にそれほどの愛着を持つ理由はいったいどこにあるのだろうか。
まずションダが特にお気に入りの場面として挙げたのは、ジャスティン・チェンバース演じるアレックス・カレフが、ジョージ・オマリー(T・R・ナイト)を「彼は007だ」と例えるシーンだ。この場面には当初、アレックスは登場する予定はなく、後から加えられたエピソードであることは、ファンの間でも有名な話である。
ションダは、この場面から続く一連の流れに対し「この4人の相性は完璧だった」と書き込んでおり、主人公のメレディス・グレイ(エレン・ポンピオ)、イジー・スティーヴンス(キャサリン・ハイグル)、ジョージ、クリスティーナ・ヤン(サンドラ・オー)の初期メンバーを賞賛。とりわけ、「T・R・ナイトはコメディの天才よ!」と、これ以上ない賛辞を贈った。
そして、個人的に最もお気に入りの場面については、メレディスとジョージが窓際に座り、お互いの夢について語り合う静かなシーンを挙げている。
放送されず幻となった「ベイリーの最高のセリフ」
しかしながら、ションダはある見事なシーンを削除せねばならなかった過去も激白している。
それは、当初カフェテリアにて、チャンドラ・ウィルソン演じるミランダ・ベイリーが、クリスティーナに対し、外科医とは何たるかを諭す場面だったという。メンターとしてのベイリーが、クリスティーナに勇気を与えるスピーチを披露するのだが、そのシーンは撮影が既に完了していながら、直前になって削除することを決断した。
その理由についてションダは、「ベイリーによる最高のセリフだったけれど、編集段階で、クリスティーナがこれを聞く必要はないと判断された」と振り返っている。続けて「ベイリーの人柄が現れていた見事なシーンだった」と、そのシーンへの愛着をにじませた。
一体、どんな場面に仕上がっていたのか、ファンとしては気になるばかりである。ションダのパイロット版への愛が赤裸々に語られており、改めて、彼女が『グレアナ』という作品を心から愛していることが伺えるコメントであった。
『グレイズ・アナトミー』シーズン1~20はDisney+(ディズニープラス)で配信中。(海外ドラマNAVI)



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