米ABCの人気長寿医療ドラマ『グレイズ・アナトミー』でクリエイターを務めるションダ・ライムズが、番組における「良い死」とは何かについて語っている。
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トラウマになるほど衝撃を受けたら…
『グレイズ・アナトミー』のファンは、過去シーズンで数多くのキャラクターに別れを告げてきた。しかし、番組の生みの親であるライムズは、一部のキャラクターの死から受ける感情的な衝撃を避けてきたと打ち明けている。
ポッドキャスト番組『Call Her Daddy(原題)』に出演したライムズは、番組を見直した際、シーズン8におけるレクシー・グレイ(カイラー・リー)とマーク・スローン(エリック・デイン)の死について、「まるでスナッフフィルム(実際の殺人の様子を撮影した映像作品)みたい」だと思ったと語っている。
ライムズが言及したエピソードは、2012年5月17日に放送されたシーズン8最終話「傷だらけの翼」。この回では6人の医師が飛行機事故に遭い、メレディス(エレン・ポンピオ)の妹レクシーが死亡し、彼女の恋人マークも事故で受けた傷が原因でシーズン9第1話「生きた証し」で帰らぬ人となった。
ライムズは、「私は、番組を本格的に見直したことがなかったんです。それで最近、いくつかエピソードを選んで観直していたんですが、その回を観て、“なんてこと! まるでスナッフフィルムじゃない! 何が起きたの?”と衝撃を受けました」と答えている。
さらに、「製作中は物語の中に入り込んでいるから、自分の仕事は俳優やファンの番人ではなく、物語の番人でいることだと常に思っています。私の仕事は、物語に忠実であることが全てなのです」と述べたが、改めて観直してみると違う印象を抱いたようだ。「こんなことが本当に起こったなんて、そしてそれを観た人たちが、その展開を乗り越えたなんて信じられません。本当に恐ろしいと思いました」と気持ちを吐露している。
米Entertainment Weeklyのインタビューでライムズは、テレビ番組における「良い死」について、「大抵は、自分が打ちのめされるような死です。私にとっては、自分が心を動かされてトラウマになるほど衝撃を受けたなら、それは“良い死”なんです」と語っていた。つまりライムズにとって、レクシーとマークの死は「良い死」と言えるのかもしれない。
『グレイズ・アナトミー』シーズン22は、米ABCで10月9日より放送中。シーズン1~20はDisney+(ディズニープラス)で見放題配信中。(海外ドラマNAVI)