米CWの人気ドラマ『ゴシップガール』でダン・ハンフリーの妹ジェニー・ハンフリー役を演じていたテイラー・モンセンが、音楽活動に専念するために同作をシーズン途中で降板した当時の決断について振り返った。
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降板に対して「恩知らず」と批判も…
歌手であり俳優でもあるテイラーは、シーズン4の途中でロックバンド「ザ・プリティー・レックレス」のリードシンガーとしての活動に集中するため、番組を離脱した。ポッドキャスト番組『Call Her Daddy(原題)』に出演したテイラーは、降板を共演者たちに事前に知らせなかったことを明かしている。「私はちょっと“アイリッシュ・グッバイ”みたいな感じだったの。つまり、誰にも何も言わずに去ったの。次の週にはもう台本に私の名前がなかった」と語った。
「みんな私が音楽をやっていることは知っていたし、バンドをやっているのも知っていた。最初のアルバムを作っている途中だったから、曲を聴かせたりもしていた。でも、私がどれほど真剣だったかは、誰も分かっていなかったと思う」とも話している。
テイラーは3歳から子役として活動しており、『グリンチ』(2000年)や『スパイキッズ2 失われた夢の島』(2002年)などに出演していた。2007年の『ゴシップガール』放送開始時から出演していた彼女にとって、シーズン4での降板は「簡単な決断」だったと明かす。しかし、実際に契約を終了するのは容易ではなく、当時をこう振り返る。「本当に長い戦いだった。“もう無理。この番組は私を壊してる。私は人生でやりたいことがあるの。ここに縛られていたくない”って、何度も訴えた」
契約解除はネットワーク局やワーナー・ブラザース・テレビジョンとの間で難航し、彼女は「恩知らず」と批判されたという。「私は“ふざけんな、あなたたちは何も分かってない。私の立場にもなってみてよ。どうしてそんなこと言えるの?”って言い返した。すごく防衛的になっていたけど、結局、彼らは契約解除を認めてくれなかった。ワーナー・ブラザースのトップが“テイラー・モンセンなんてクソくらえ。絶対に許さない”って言ったの」と当時を明かした。
最終的に、テイラーは番組のクリエイターであるステファニー・サヴェージとジョシュ・シュワルツと話し合い、彼女のキャラクターをストーリー上から退場させることに同意してもらえたという。ただし契約上は依然として拘束されていたため、演技活動を続けることはできなかった。それでも彼女は、それが音楽活動に専念するうえで望んでいた形だったと語る。「彼らには本当に感謝している。そんなことをする義務はなかったのに、私がツアーに出てバンド活動できるように退場の展開を書いてくれたのだから」と述べた。
テイラーは『ゴシップガール』への恨みはないとし、2012年の最終回ではカメオ出演も果たしている。「テレビ番組のファンとして、キャスト全員が再集結するのは嬉しいこと。ちゃんと物語を完結させたいからね」と話す。
『ゴシップガール』全6シーズンは、Huluにて配信中。(海外ドラマNAVI)




