ニュース

『ブレイキング・バッド』主人公ウォルター・ホワイトが犯した最大のミスとは?

2025年11月10日 ※本ページにはアフィリエイト広告が含まれます

ブレイキング・バッド

犯罪ドラマの金字塔、『ブレイキング・バッド』の主人公ウォルター・ホワイトは最後に破滅の道を辿ったが、米Screen Rantが、彼が犯した最大のミスを指摘しているので紹介しよう。

(以下、ネタバレを含みます)

ブレイキング・バッド
『ブレイキング・バッド』主人公の犯罪動機が“家族のため”でなくなる瞬間とは?

世界的に大ヒットした犯罪ドラマ『ブレイキング・バッド』は、高 …

プライドを傷つけられて発した一言が命取りに…

『ブレイキング・バッド』は、平凡な高校教師ウォルター・ホワイトが末期がんの宣告を受けたことをきっかけに、天才的な化学の知識を武器にメタンフェタミンの製造に手を染め、やがて巨大な麻薬組織でのし上がっていく物語だ。家族のために始めたはずの犯罪により、次第に彼が「プライド」と「支配欲」を剥き出しにしていく過程が、作品全体の核となっている。

ウォルターが犯した最大のミスは、シーズン4で発した“ある一言”に集約される。彼は本来、自分の犯罪を完璧に隠し通すチャンスを持っていた。DEA(麻薬取締局)捜査官で義理の弟でもあるハンク・シュレイダーは、殺害された化学者ゲイル・ベティカーの事件を追う中で、「ゲイルこそが伝説の麻薬王ハイゼンベルクだ」と結論づける。ウォルターにとっては願ってもない誤解であり、このまま黙っていれば、自分の正体は永遠に葬られるはずだった。

ところが、ハンクが「ゲイルは天才だ」と賞賛する言葉を口にした瞬間、ウォルターの中の“プライド”が揺さぶられる。彼は、「ゲイルにそんな才能はない」と酒の席で不用意に否定し、ハンクに再び疑念を抱かせてしまう。この何気ない一言が、やがてハンクを真相に導くきっかけとなり、ウォルター自身の破滅を招くことになる。

ウォルターは天才化学者でありながら、周囲からその才能を正当に評価されない人生を歩んできた。共同で立ち上げた企業「グレイ・マター」から外されたことも、彼の心に深い傷を残していた。高校教師として平凡な日々を送る中で、ようやく自分の才能が証明されたのが、皮肉にも違法ドラッグの製造という形だった。彼にとってメスの精製は単なる金儲けではなく、自分の価値を世界に知らしめる行為だったのだ。

したがって、ゲイルが自分の功績を奪うことに耐えられず、ゲイルをハイゼンベルクだと認めることは、ウォルターにとって自分の人生そのものを否定することになる。理性では沈黙すべきだと分かっていながら、彼の傲慢さがそれを許さなかった。

その後、ハンクはゲイルのノートに記された「W.W.」というイニシャルから真実に辿り着き、ウォルターこそがハイゼンベルクだと突き止める。すべての崩壊は、この小さな“プライドのほころび”から始まった。もし、ウォルターが黙ってゲイルを身代わりにしていれば、最後に死なずに済んだかもしれない。

シリーズ最終話で、すべてを失ったウォルターは妻スカイラーのもとを訪れ、ついに真実を口にする。「家族のためにやった」と繰り返してきた彼が、初めて「自分のためにやった」と認めるのだ。麻薬精製の世界で“自分は最高の存在”だという感覚が彼を生かし続けたが、そのプライドこそが彼を破滅へと導いたのだ。

『ブレイキング・バッド』全シーズンは、NetflixとHulu” target=”_blank”>Huluで配信中。(海外ドラマNAVI)

Photo:『ブレイキング・バッド』©︎2008-2013 Sony Pictures Television Inc. All Rights Reserved.

  • この記事を書いた人

海外ドラマNAVI編集部

海外ドラマNAVI編集部です。日本で放送&配信される海外ドラマはもちろん、日本未上陸の最新作からドラマスターの最新情報、製作中のドラマまで幅広い海ドラ情報をお伝えします!

-ニュース
-, , ,