シーズン2、3のアイデア噴出！『NCIS：トニー＆ジヴァ』マイケル・ウェザリー＆コート・デ・パブロ直撃インタビュー

2003年から続く長寿ドラマ『NCIS～ネイビー犯罪捜査班』で誕生した人気カップル、アンソニー・“トニー”・ディノッゾとジヴァ・ダヴィード。およそ10年にわたり名コンビぶりを見せた二人は最終的に旅立ったが、彼らを主人公にした最新スピンオフ『NCIS：トニー＆ジヴァ』という最高の形で戻ってきた！　元NCIS捜査官のトニーとジヴァはパリでともに娘を育てていたが、トニーの経営する警備会社が襲撃されたことをきっかけにヨーロッパ中を逃亡する羽目になり…。『NCIS』シリーズは一話完結型だが、本作は全10話の連続ものでよりスケールの大きなストーリーが展開する。ファンの前に再び戻ってきてくれたマイケル・ウェザリー（トニー役）とコート・デ・パブロ（ジヴァ役）を直撃！　スクリーンの中と同じく仲良しで笑いの絶えない二人に、本作の裏話やトニーとジヴァの物語が続く可能性について語ってもらった。

「ジヴァはずっと生きていると信じていた」

――トニーとジヴァは『NCIS』ユニバースの中でも特に人気の高いカップルです。彼らの復活は日本でも大きな話題になりました。復活が決まったと聞いた時、どう感じましたか？

コート・デ・パブロ：とてもワクワクしたわ。私たちはそのことについてずっと長いこと話していたから。

――『NCIS』本家のシーズン11でジヴァ死亡と伝えられた後、コート自身もマイケルももうジヴァは出てこないと考えたかと思われますが、死んだはずのジヴァがシーズン16でよみがえると分かった時は驚きましたか？

コート：私はずっと生きていると思っていたわ。確実とは言えないけど、そう信じていたの。

マイケル・ウェザリー：シーズン7（第1話）の「ワイルドカード」の時、ジヴァは（嵐で）沈没した貨物船で死んだってみんなは思っていた。でもディノッゾは彼女を探しにアフリカへ向かう。そして実際、見つけるんだよ。だって、彼女なしでは生きられなかったから。

コート：そうね。あなたなしでは生きられなかったわ。

――ジヴァがシーズン3で登場して以来、トニーとの関係は特別なものとして描かれてきました。2005年に初めて共演した時、すぐに相性の良さを感じましたか？

コート：ええ、もちろん。最初から完璧だったわ。それで、そこから関係が探られていったの。

トニーとジヴァの「全部が懐かしかった」

――『NCIS：トニー＆ジヴァ』では、トニーのウィットやジヴァのスキル、そして二人の軽妙な掛け合いもすべて戻ってきました。10年以上ぶりにジヴァとちゃんと再会した時、どの瞬間が一番懐かしいと感じましたか？　また、再共演してみて、二人の関係や役柄で一番恋しかったのはどんなところですか？

コート：全部が懐かしかった。現場で彼の顔を見るたびに“ああ…”って感じだった。

マイケル：僕も全部かな。エピソード1（「どの国も安全ではない」）を撮り始めた時からすでに懐かしさがあった。病院でバッジを見せる回想シーンもあって、あれは“懐かしい”というより“過去っぽい”感覚だった。デジャヴみたいな感じだね。あと、ドナウ川の船の上で、夕日を背景にドローンが飛び交っていたあの日。あれは本当に特別な日だった。

コート：分かる。あれは魔法みたいだった。あなたの表情も覚えてる。ドローン撮影中に、あなたの目がキラッと光っていたのよね。

マイケル：俳優として、数えるほどしかない特別な瞬間を体験できたことに感謝している。あの日はまさにそれだった。

コート：同じ気持ちよ。魔法みたいだった。エピソード4（「ウェディング・クラッシャー」）の1シーンね。

――クリエイターのジョン・マクナマラによると、物語を結婚式から始めるというアイデアはお二人から出たそうですね。ほかにも、採用された・されなかったにかかわらず、ストーリー作りに影響を与えたお二人のアイデアはありますか？

コート：私はとにかくウェディングドレスが着たかったの（笑） あのアイデアは私たちから出たもので、ジョンたちがうまく物語に組み込んでくれた。とても自然な形になったと思うわ。

マイケル：僕が出したアイデア？　うーん、“僕はMI6のスパイで、名前はジェームズ・ボンド”っていう設定を提案したけど、それは却下されたね（笑）

コート：でも結果的に、結構近いところまではいったわよね。

マイケル：ほかにも採用されたアイデアはあったけど、内緒だよ（笑） だってそれをバラすのは無粋だからね。

コート：今後のシーズンで使われるかもしれないものもあるしね。

マイケル：そう。だから“寝た子は起こさない”のが一番だよ（笑）

NG連発！？「失敗してはやり直す、を繰り返していた」

――番組公式Instagramに、お二人が番宣映像を撮ろうとして何度も笑ってやり直す様子の動画がありましたね。実際の撮影中でも、そういう瞬間は多かったですか？

コート：めちゃくちゃ多かった！（笑）

マイケル：僕たちはしょっちゅう失敗してはやり直して、また失敗してはやり直す、を繰り返していたね（笑）

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――コートは『NCIS』本家で多くのスタントを自分でこなしていましたね。『NCIS：トニー＆ジヴァ』ではお二人ともスタントを自分でやったのですか？

コート：ええ、やったわ。相変わらず大変だったけど、挑戦するのは好きなの。

マイケル：僕は“ラブシーン”のスタントを自分でやったよ（笑） 自分でやるのが僕流なんだ。

――『NCIS』本家ではかなり幼かった娘のタリが、『NCIS：トニー＆ジヴァ』ではずいぶん成長していて、トニーが手を焼く場面もありました。12歳のタリを演じたアイラ・ジーとの共演はいかがでしたか？

マイケル：最高だった！　本当に素晴らしい子役だよ。演技力もあって、好奇心旺盛で、エネルギーに満ちている。

コート：そう、ちゃんといい方向のエネルギーなの。暴走型じゃなくて、現場が好きで、心から楽しんでいるのが伝わるわ。

マイケル：“演技のために生きている”というより、“演技を心から楽しんでいる”感じだね。そして何よりすっごく可愛い！

シーズン2は『インディ・ジョーンズ／最後の聖戦』？

――『NCIS：トニー＆ジヴァ』は10月23日に最終話が配信されますが、『NCIS』の世界でトニーとジヴァにまた会えるチャンスはありますか？　例えば、『NCIS：トニー＆ジヴァ』のシーズン2が作られたり、別の『NCIS』シリーズにトニーとジヴァが出たりする可能性はあるのでしょうか？

コート：それは私たちの手に委ねられているわけじゃないけど、本当に素晴らしいシーズン1を撮れたことに心から感謝している。それ自体が夢のようだったわ。だからもし“おまけ”みたいに続きをもらえるなら最高ね。

マイケル：僕たちの手には委ねられていないけど、別の意味では完全に僕たち次第かもしれないね。もし本当に続きがやりたいなら、週末にお泊まり会でも開いて、友達を呼んで、シーズン2を“スリープオーバー（お泊まりゲーム）”として撮っちゃおうかな（笑） 冗談はさておき、もし“コート・デ・パブロ（Cody）流”にシーズン2を作れるなら、僕はもっとアイラ（タリ役）を見たいね。

コート：彼女のキャラクター（タリ）はすごく魅力的だから、もっと掘り下げてみたいわね。あと、エピソード6（「招かれざる客」）を見ていて思ったのが、「（タリの子守である）ソフィとジヴァの関係って何？」てこと。「なんでソフィはあんなにジヴァに忠実で、命がけでこの子（タリ）を守るの？」 その理由を知りたいのよ。そんな風にジヴァを見守る存在がいるっていうアイデアがすごく好き。どうして彼女がそんなに高潔で守る人になったのかを描いてほしい。

マイケル：僕はもっとボリスが見たいな。「ボリスはポーラス（porous＝スカスカ）」って冗談もあるけど（笑）、それがまた面白いんだ。全員大好きだよ。例えば、ジェームズ・ダーシーが演じたヘンリーの幽霊が出るのもいいかも。シェイクスピア劇の亡霊っぽく登場してね。

コート：（トニーの部下の）クローデットもいいわね。ちょっと変わり者で面白い。演じているアミタ・スマンも最高。銃を撃つシーンなんて最高だった。

マイケル：彼女はコンピューター担当だから説明台詞が多いけど、キャラをうまく作り上げていると思う。あの独特のユーモアが良いんだ。シーズン2で僕は宝探しがしたい！　聖杯探求のような冒険もの。トニーとジヴァ、そしてタリの3人が、愛情を育みながら関係性をもっと探っていく話。そして、シーズン3ではUFOだね！（笑） 海軍や海兵隊といえば、UFOの話が出てくるでしょ。

「みんなで日本にスキーをしに行こう」

――もうすぐ日本にも来るんですよね？

コート：ええ！　魔法のじゅうたんに乗って行くの！（笑） 京都にも行きたいわ。

マイケル：行こう！　僕は彼女に新宿と渋谷、そして皇居を見せたい。あそこは本当に美しい。僕は2002年、『ダーク・エンジェル』の撮影後に日本に行ったことがあるんだ。また行きたいね。みんなで日本にスキーをしに行こうよ！

コート：でも私はスキーできないわ（笑）

マイケル：じゃあ練習して！（笑）

『NCIS：トニー＆ジヴァ』（全10話）はParamount+（パラプラ）にて独占配信中。最終話は10月23日（木）13：00配信スタート予定。

（海外ドラマNAVI）