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フランスドラマ『サンブル川の事件 なぜ凶悪犯罪は見逃されたのか』11月5日(水)NHK BS放送スタート

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『サンブル川の事件 なぜ凶悪犯罪は見逃されたのか』

フランスで2018年に逮捕された犯人は、フランスとベルギーの国境付近のサンブル川のほとりで30年に渡って犯行を続けていた。なぜ、この凶悪な犯罪が長年見逃されていたのか。実在の事件をもとに大きな問題を投げかける衝撃の社会派ドラマ『サンブル川の事件 なぜ凶悪犯罪は見逃されたのか』(原題:Sambre)の放送が11月5日(水)より開始する。

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『サンブル川の事件 なぜ凶悪犯罪は見逃されたのか』あらすじ

1988年秋。フランス北部、ベルギーとの国境に近いウルノワ。30代の女性クリスティーヌは、夜明けにサンブル川のほとりで目覚めた。服は乱れ、首や顔には暴行のあとが残っていた。大きなショックを受けながら警察に行ったクリスティーヌは、早朝の出勤途中に背後から男に襲われ、川のほうに連れていかれた後、気を失っていたことを伝える。警察は事務的な対応で強盗未遂として処理するだけだった。

その後、サンブル川沿いの同じ道で女性が性的暴行の被害に遭う事件が何件も発生する。犯行はすべて早朝に同様の手口で行われていた。だが、警察は事件を重要視せず、類似事件として結びつけることもなかった。

時は経ち、1996年秋。被害者が告訴した1件を担当することになった予審判事は、連続事件の可能性に気づくが…。

事件に関わる6人の異なる視点で描く

あらゆる事件や捜査にはさまざまな人間が関わっている。本作ではエピソードごとに被害者、判事、市長、科学者、警視、犯人という立場の異なる人物に焦点を当て、繰り返される事件やなかなか進まぬ捜査の様子を追っていく。それぞれの人物の日常が描かれるなかで、人々の複雑な感情や司法、社会の問題などが、よりリアルに浮き彫りになっていく。

目に見えぬ深い傷とともに生きる被害者たち

被害者たちの体の傷は治っても、癒えることのない心の傷は他人には見えない。最初の被害者クリスティーヌは事件当時、2歳の娘を持つ30代の母親だった。それから30年間、事件がどれだけ彼女の人生に影響を与え、苦しめてきたのか。被害者たちの痛みが静かに重く心に突き刺さる。

題材はフランスに衝撃を与えた現実の事件。今も問われる人々の意識

本作は実際に起こった事件をもとにしている。1980年代から発生し犯人が逮捕されたのは2018年。なぜそんなに長くかかったのか? そこには性暴力事件に対する無理解や社会に根づく性差別、不平等などがあった。ドラマで描かれる状況から、司法や社会、人々の意識は、はたして現在どこまで変わったのか? 

モデルとなった「サンブル川のレイプ犯」は、2022年に56件の罪で起訴され54件の有罪判決が下った。

アカデミー賞受賞監督と実力派俳優たちによる見ごたえある作品

演出、共同脚本は数々のドキュメンタリー作品を手掛け、『日曜日の殺人事件』でアカデミー賞長編ドキュメンタリー映画賞を受賞したジャン・グザヴィエ・ド・レストラード。そして、映画『息子のまなざし』でカンヌ国際映画祭男優賞を受賞したオリヴィエ・グルメをはじめ、アリックス・ポワソン(ドラマ『6人の女 ワケアリなわたしたち』)、クレマンス・ポエジー(映画『ハリー・ポッターと死の秘宝』『ウォーキング・デッド:ダリル・ディクソン』)ら実力派俳優たちが演じる。

【放送予定】

『サンブル川の事件 なぜ凶悪犯罪は見逃されたのか』
NHK BS 11月5日(水)23:35~ <全6回>

(海外ドラマNAVI)

Photo:『サンブル川の事件 なぜ凶悪犯罪は見逃されたのか』© What's Up Films

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海外ドラマNAVI編集部

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