『ピースメイカー』シーズン2に出演するジェニファー・ホランド（エミリア・ハーコート役）&フランク・グリロ（リック・フラッグ・シニア役）にインタビュー！ 役作りや撮影の裏話などを語ってくれた。
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『ピースメイカー』ジェニファー・ホランド＆フランク・グリロ【インタビュー】
――シーズン2で新たに加わった要素について教えてください。
ジェニファー：ピースメイカーをはじめとするキャラクターたちが、シーズン1からさらに進化しています。シーズン2では、フランクをはじめラングストン役のティム・メドウス、サーシャ役のソル・ロドリゲスなど、多くの新しい魅力的なキャストが加わり、異なる雰囲気を演出しています。また、前シーズンよりも感情的な部分をより深く掘り下げていると思います。
フランク：彼女が完璧に言い表してくれました。シーズン1と違うのは、キャラクターとストーリーの展開が拡張されている点です。一視聴者としてシーズン1を楽しんでいましたが、シーズン2も皆さんに楽しんでもらえると思います。
――ご自身が演じているキャラクターについて詳しく教えてください。まずジェニファーにお聞きしますが、シーズン2ではエミリアの過去について詳しく描かれるようですね。特に第1話での、彼女がバーで喧嘩を始めるシーンが印象的でした。
ジェニファー：エミリアとバーという組み合わせは、シーズン1でもありましたよね。シーズン1でピースメイカーが初めてエミリアに会ったとき、彼女はバーで男性と喧嘩していました。シーズン1ではその理由が明かされていませんでしたが、今回は掘り下げられ、彼女の状況が悪化していることが明らかになります。
仕事を失ったエミリアは、完全に迷子の状態です。仕事は彼女にとってすべてであり、人生の意味を与えてくれるものでした。それを失った今、自分が誰なのか分からず、迷いと弱さを感じています。エミリアがそれに対処する方法は、攻撃的になることです。
バーで喧嘩をすることは、人生をコントロールしようとする試みであり、同時に過去のトラウマに対処しようとしているのです。全く健康的な方法ではありませんが…。
――次にフランクにお聞きします。あなたは2025年の映画『スーパーマン』や、アニメ『クリーチャー・コマンドーズ』にもリック・フラッグ将軍として出演しています。本作では悪役ではないものの、ピースメイカーと敵対していますが、どのように役作りをしていきましたか？
フランク：確かに悪役ではありませんが、目的があります。その目的は『スーパーマン』や『クリーチャー・コマンドーズ』から続いている、息子の死への復讐です。それがリックの行動の核で、息子を殺したピースメイカーに罪を償わせたいと考えています。
――エミリアにとってリックは元恋人の父親という複雑な関係にありますが、共演してみていかがでしたか？
フランク：本作に新顔として参加してすぐに彼女と親密なシーンの撮影があったのですが、とても楽しかったです。
ジェニファー：フランクと一緒に仕事をするのは本当に素晴らしい経験でした。私はフランクの大ファンで、特にアクションにおいて最高の俳優の一人だと思います。まるでお菓子屋さんを目の前にした子どもみたいにワクワクしながら、彼と仕事ができました。本当に楽しい時間でした。
――撮影中の様子について教えてください。キャラクターを忘れてしまいそうになるほど笑ってしまったり、感情的になったりするような瞬間はありましたか？
フランク：私とジョン（・シナ）との戦闘シーンは、息子の死という私の動機に深く結びついているので、身体的な動きと感情が混ざり合い、非常に過酷なものでした。撮影が終わったときは、身体的にも感情的にも疲れ果てていました。
ジェニファー：本作の撮影現場では退屈な瞬間は一度もありません。個性豊かな素晴らしいキャストたちが揃っているからです。ジョンもダニエル（・ブルックス）も面白くて賢く、スティーヴ（・エイジー）はいつもカメラの後ろでカメラを構えて、誰かのミスを撮ってはからかっています。フレディ（・ストローマ）は独特の雰囲気があって…！ いつも楽しんでいて、笑いが絶えません。
笑いが我慢できなかったのは、第6話以降のあるシーンで起きました。その日は本当に大変で、感情を自分でコントロールできませんでした。ジェームズはいつも、台本にないランダムなことを撮影当日に言わせるので、「えっ、それを言わなきゃいけないの？ 真顔でどうやってこれを言えばいいの？」という感じです。
――シーズン1では、人種差別、性差別、さらにはアメリカの新ナチズムといったテーマに触れていました。トランプ政権に戻った今日の政治的風潮の中で、視聴者はシーズン2をどのように受け取ると思いますか？
ジェニファー：それは本当に良い質問です。現代のエンターテインメント制作において、最も恐ろしいことの一つは、それが解釈の余地がある点です。製作陣に特定の意図があったとしても、視聴者がそれをどう受け取るかがわからないからです。
シーズン2の出来は素晴らしいものになったと自負していますし、この物語がどこへ進むのか非常に楽しみです。私はいつも、人々が物事を異なる視点で見るきっかけになることを願っています。「いつもこう思っていたけど違う視点で考えるべきかもしれない」と、心が開かれるように感じてもらえたらうれしいですが、期待はできません。
フランク：私は政治的な意図については特に意識せず、素晴らしいキャラクターたちの体験を楽しむ、という感じでした。シーズン1を愛した人は、さらに今シーズンを気に入ってもらえると思います。
――ジェームズ・ガン監督との仕事はいかがですか？
ジェニファー：彼は私の大好きな人の一人です。とても才能豊かな彼を尊敬しています。監督であろうと脚本であろうと、私は彼を100%信頼しています。彼と仕事ができることは、まさに天の恵みであり、本当にうれしいことです。
フランク：それは他の人もよく言っているし、私も感じました。彼のビジョンに対する信頼のレベルは、どの俳優もとても高いです。ジェームズのプロジェクトへの献身的な姿勢にとても支えられていますし、彼には明確なビジョンがあるので安心できます。
「OK、ジェームズを信じて、彼が求めることをやるだけだ。なぜなら、ジェームズにはこの編集がどう仕上がるか見えているから」といった感じですね。このような解放的な気分を感じるのは、本当に珍しいことです。
『ピースメイカー』配信情報
『ピースメイカー』はU-NEXTで独占配信中。シーズン2は、毎週金曜日に最新エピソードが更新中。
（海外ドラマNAVI）
