シーズン2の配信が開始したばかりのNetflixシリーズ『ウェンズデー』。本作のクリエイターであるアルフレッド・ガフとマイルズ・ミラーが、新たな『アダムス・ファミリー』のアニメ映画をAmazon MGM Studiosと製作中であることを明かした。この新作はNetflixで配信された実写ドラマとは無関係の、完全なリブート版になるという。
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Netflix版とは違う『アダムス・ファミリー』アニメ映画
ガフはDeadlineのポッドキャスト番組「Crew Call」の中で、「Amazon MGMおよびアダムス・ファミリー財団のケビン・ミゼロッチ氏と一緒に進めている」と語った。ミゼロッチ氏はチャールズ・アダムスと親交があり、”アダムス家”の伝統を守る存在だという。また、ゲイル・バーマン(『ウェンズデー』製作総指揮)、ジョン・グリックマン(音楽家)も参加すると述べた。
ガフは、この新作について「アニメ映画シリーズとしてリブートする予定で、これまでの映画とも、今回のNetflixドラマとも無関係の、まったく新しいアダムス・ファミリー作品になります」と説明。まだ企画の初期段階であるため、これ以上の詳細は明かせないとしている。
創作の原点は大学時代?『ビートルジュース』最新作まで手掛ける名コンビ
ガフとミラーは、コンビを組むことになった経緯や創作活動について語った。二人の原点は、南カリフォルニア大学(USC)のピーター・スターク・プロデューシング・プログラムに在籍していた頃にさかのぼる。そこで彼らは、オランウータンと刑事がバディを組む映画『Mango(原題)』の企画を思いつき、当時ニュー・ラインにいたマイケル・デ・ルカに売り込んだ。
その後、デ・ルカが現在トップを務めるワーナー・ブラザースのもとで、共同脚本として『ビートルジュース ビートルジュース』を手掛けるまでに至った。同作は最終的に興行収入が約5億ドルに迫る大ヒットとなった。
シーズン2の制作秘話とウェンズデーというキャラクター
二人は脚本家・俳優ストライキによって制作が中断された『ウェンズデー』シーズン2の制作秘話や、キャラクターの着想源についても言及。ウェンズデーというフランチャイズの根強い人気、そしてガルチョ・マルクスばりの皮肉たっぷりなワンライナーを投げるウェンズデーの頭の中に入るためのコツについて明かした。
ガフは、ウェンズデーのセリフについて「彼女を書くときの鍵は、ジョークを書くことではなく、彼女の世界観を書くことです。そこに面白さが生まれる。ジョークを狙って書こうとすると、結局そのセリフはカットされることになります」と語り、その独特なキャラクター性を解説した。
また、ウェンズデーはよくある少女探偵や『ヴェロニカ・マーズ』タイプではないと強調。「彼女が事件を解決しようとするのは、誰かに嫌がらせをされたり、真実が語られていないと感じたからだったりします。そして彼女は、”弱者”の味方にもなるんです」と説明した。
さらに、ヤングアダルトの世界におけるキャラクターの描き方について、ガフは「ウェンズデーは最初から完成された存在として登場しました。そして彼女は、この世界がグレーの濃淡で成り立っていることを学ばなければならないのです」と、シーズン2以降のキャラクターの成長にも触れた。
『ウェンズデー』シーズン2パート1は独占配信中、パート2は9月3日(水)よりNetflixにて世界独占配信。(海外ドラマNAVI)