動画ストリーミングの共有終了時代へ!HBOがパスワード共有を有料化

米HBOのストリーミングサービスMaxが、パスワード共有対策を強化する新機能「追加メンバーオプション」の導入を発表。すでに米国内で利用可能となっており、すべてのプラン(広告付き・広告なしを問わず)で月額7.99ドル(約1,200円)を追加で支払うことで、世帯外のユーザーにも視聴権限を拡張できる仕組みだ。米TV Lineが報じている。

 

全プラン対応、月額7.99ドル(約1,200円)で世帯外ユーザーも利用可能に

この新機能では、主契約者のアカウントに紐づく形で、世帯外のユーザーが独自プロフィールを作成可能。既存プロフィールからの移行にも対応しており、視聴リストや履歴、パーソナライズされたおすすめコンテンツもそのまま引き継がれる。

ワーナー・ブラザース・ディスカバリーでグローバルストリーミング&ゲーム部門のCEO兼社長を務めるJB・ペレットは、公式声明にて次のようにコメントしている。

「追加メンバーオプションとプロフィール移行機能は、Maxが次のステージに進化するための重要な一歩です。高品質なコンテンツをより多くの人に届けながら、加入者が自分のアカウントをより柔軟に管理できるようにすることが狙いです」

この機能によって、加入者は世帯外の家族や友人にも公式にアクセス権を共有できるようになり、非正規なパスワード共有に対する抜け道を塞ぐと同時に、ユーザー体験の向上も実現している。

NetflixやDisney+に続く動き、ストリーミング業界で“共有有料化”が加速

今回のMaxの動きは、すでにパスワード共有への課金モデルを導入しているNetflixやDisney+に続くものである。

Netflixは2023年に追加ユーザー課金制を開始し、現在は広告付きプランで月額6.99ドル(約1,050円)、広告なしで8.99ドル(約1,350円)を提供している。一方Disney+(ディズニープラス)も同様に、広告付きで月額6.99ドル(約1,050円)、広告なしでは9.99ドル(約1,500円)を設定しており、追加料金による世帯外アクセス制限を本格化させている。

これらの施策は、サブスクリプションベースの収益拡大と正規ユーザーへのサービス向上の両立を目指した業界トレンドといえる。Maxの参入により、ストリーミング業界全体での「パスワード共有撲滅」モードはさらに加速しそうだ。

『THE LAST OF US』『ホワイト・ロータス/諸事情だらけのリゾートホテル』『AND JUST LIKE THAT/セックス・アンド・ザ・シティ新章』などMaxの海外ドラマはU-NEXTにて独占配信中。(海外ドラマNAVI)