
『ブロードチャーチ ~殺意の町~』のクリエイターや『ドクター・フー』のショーランナーとして知られるクリス・チブナルが執筆した初の小説が、英ITVにてドラマ化され、本人が脚本・製作総指揮も担当することが分かった。米Deadlineなど複数のメディアが伝えている。
出版前ながら、すでに複数シーズン化も視野に?
#DoctorWho's Chris Chibnall adapting his debut novel into ITV drama serieshttps://t.co/npa9StW3zu pic.twitter.com/WDYsa5Rwdy
— Radio Times (@RadioTimes) March 12, 2025
チブナルにとって小説家としての処女作「Death at the White Hart(原題)」の舞台はイギリスのドーセットにある小さな村フリートコーム。そこでパブの店主が殺される事件が発生し、刑事ニコラ・ブリッジが張り巡らされた嘘や確執の中から真実を見抜き、犯人を突き止めていく。イギリスで3月27日(木)、アメリカでは6月10日(火)のリリースを控えるこの小説は、チブナルが英国と米国で交わした2冊の小説シリーズの契約の1作目に当たる。小説、ドラマ1作目が好評を博せば、複数シーズン続く作品となるかもしれない。
ドラマ化を手掛けるのは、チブナルの制作会社Imaginary Friends Productionsと人気ドラマ『ミステリー in パラダイス』でおなじみのRed Planet Pictures。ITVによると、本作には世界中の制作会社などから複数のオファーが寄せられており、Red Planet Picturesは厳しい競争を勝ち抜いて今回の共同制作権を勝ち取ったとのこと。
最近ではNetflixでアガサ・クリスティーの小説「七つの時計」のドラマ化にも関わっていたチブナル。「Death at the White Hart」のドラマ化はITVドラマ部門の責任者ポリー・ヒルによって企画されたそうだが、「ポリーの力強い支持のおかげで迷うことなくITVでドラマ化することを決断できました。この崖っぷちの連続のようなミステリーには、現代のイギリス社会を映し出す物語が含まれています。そんな物語を綴る場所として、ITV以上にぴったりのプラットフォームはありません」と感謝のコメントを発表している。制作は2026年開始予定。
これまでドラマ制作者として輝かしい功績を残してきたチブナルだが、新たに二足の草鞋を履いてどのような活躍を見せてくれるのか、ドラマファンの熱い視線が注がれている。
『ブロードチャーチ ~殺意の町~』シーズン1~2はAmazon Prime Video(アマゾンプライム)にて配信中。(海外ドラマNAVI)
Photo:『ブロードチャーチ ~殺意の町~』© Kudos Film and Television Limited 2017