『CSI:科学捜査班』クエンティン・タランティーノが監督した衝撃エピソードの内容とは?


『キル・ビル』や『ヘイトフル・エイト』、『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』など数々のヒット作を世に送り出し、映画ファンから絶大な支持を得ているクエンティン・タランティーノだが、海外ドラマでもその才能を発揮していたことをご存じだろうか?

 

捜査官が生き埋めにされる展開

長編映画監督10作目を機に、引退を宣言しているタランティーノ。映画界での功績が称えられることの多い彼だが、実は海外ドラマでもメガホンをとっている。彼が監督として参加したのは2005年に放送された『CSI:科学捜査班』シーズン5の第24話と第25話。

前後編で制作された「"12時間"の死闘」というタイトルのシーズンフィナーレで、 チームのメンバーであるニック・ストークス(ジョージ・イーズ)が誘拐され、棺のような箱に閉じ込められ、生き埋めにされてしまう。そしてニックの行方不明に気づいたCSIが救出を試みるストーリーが描かれた。

生き埋めにされる展開を2004年公開の『キル・ビル Vol.2』でも取り入れていたタランティーノ。しかしその非にならないほど、悪夢のような状況を生々しく描き出したのが『CSI』でのエピソードだ。

1話あたり1時間25分という長めの尺の前後編エピソードで視聴者を魅了。実際にイギリスではふたつを繋ぎ合わせてTV映画のような形で放送されたことも。冷静に考えれば起こる可能性の低いメインキャラクターのニックが死ぬシナリオでさえ、あり得てしまうのではと思うほどの没入感で視聴者を引き込み、高い評価を獲得した。

iMDbではユーザーからの評価8.5を獲得しており、全15シーズン、336話という歴史の中でもトップクラスの高評価を誇っている。『CSI:科学捜査班』全15シーズンは、Huluにて配信中。(海外ドラマNAVI)

Photo:© 2015 CBS Broadcasting Inc.