
ワーナー・ブラザースと米HBOが、2026年後半もしくは2027年初めのリリース予定で進めている『ハリー・ポッター』ドラマ版。数ヵ月前からダンブルドア校長役として様々な名前が噂されてきたが、その候補の一人がオファーを受けたと明かした。
決断が難しかった理由も明かす
出演オファーを受けたと語るのはジョン・リスゴー。1980年代に2年続けてアカデミー賞助演男優賞候補となり(『ガープの世界』『愛と追憶の日々』)、『デクスター ~警察官は殺人鬼』のアーサー・ミッチェル役や『ザ・クラウン』のウィンストン・チャーチル役でエミー賞に6度輝く演技派だ。
新作映画『The Rule of Jenny Pen(原題)』のプロモーションのために米Screen Rantの取材を受けたジョンは、そのインタビューの中でダンブルドア役の噂について聞かれ、次のように述べている。
「(出演オファーは)私にとってまったく思いがけないものだった。ほかの映画のためにサンダンス映画祭に参加していた時に電話がかかってきたんだが、簡単な決断ではなかった。というのも、その作品が私の人生の最後の章を飾ることになるだろうからね。そういう意味でちょっと怖くもあったが、同時にワクワクもさせられた。素晴らしい人たちが再びハリー・ポッターに注目している。だからこそ難しい判断だった。(7シーズン続くと言われる)この作品が終わりを迎える頃には私は87歳くらいになっているだろうが、(オファーに)“イエス”と答えたよ」
今年10月に80回目の誕生日を迎えるジョンは、同役のほかの候補と目されていたマーク・ライランス(『ウルフ・ホール』)より4つ年上なことから、およそ2週間前にジョンの名前が報じられた際に当サイトでも気にしていたが、本人も同じ心境だったようだ。ベストセラー小説をもとに、全世界で70億ドル(約1兆円)以上を稼ぎ出した映画シリーズのドラマ化は、2023年の制作発表当時から大きな注目を集めている。
ともあれ、今回のジョンの発言によって『ハリー・ポッター』ドラマ版のキャストが初めて明らかに。ダンブルドア役のほかには、セブルス・スネイプ役にパーパ・エッシードゥ(『ラザロ・プロジェクト 時を戻せ、世界を救え!』)、ヴォルデモート役にキリアン・マーフィ(『オッペンハイマー』)といった候補たちが噂されている。そして昨年9月からハリー、ロン、ハーマイオニーという主役の子どもたち3人の選考も行われているところだ。
『ハリー・ポッター』シリーズは、原作者のJ・K・ローリングがイギリス人なこともあって、映画シリーズのキャストの大半をイギリス人が占有。ダンブルドア役は、『ハリー・ポッター』シリーズではともにアイルランド出身のリチャード・ハリスとマイケル・ガンボン(リチャードの死により交代)、『ファンタスティック・ビースト』シリーズでは若き日のダンブルドアをイギリス出身のジュード・ロウが演じていた。ドラマ版で同役を演じるジョンはアメリカ人だが、『ザ・クラウン』でかつての英国首相に扮したことがあり、ロンドンの舞台でイギリスの脚本家ロアルド・ダールを演じてもいる。
『ハリー・ポッター』映画シリーズ全8作はAmazon Prime Video(アマゾンプライム)、U-NEXT、Huluにて配信中。(海外ドラマNAVI)
参考元:米Screen Rant