ロサンゼルスの山火事であのドラマが放送中止!ハリウッドが受けた影響まとめ

米カリフォルニア州ロサンゼルス近郊で大規模な火災が発生し、1500棟近くの建物が焼け、10万人以上が避難命令を受けるなど被害が拡大。その影響は、人気ドラマの放送中止といった形にも及んでいる。

舞台が違う作品はOK?賞関連も延期やキャンセルに

現地時間1月7日(火)午前にパシフィック・パリセーズで発生した山火事が、12平方kmにわたって燃え広がっているという。この周辺は、マリブやトパンガ・キャニオンといったセレブが数多く住む地域で、著名人たちも避難を余儀なくされたり住居を焼失したりしている。

こうした被害が続いていることを配慮し、1月10日(金)に予定されていた米CBSのアクションドラマ『ファイア・カントリー』の再放送は中止となった。同シリーズはカリフォルニア州を舞台に、囚人と消防士が協力して山火事の消火活動に果敢に挑むという内容で、現実と設定が似通っていることが理由で対処がなされたとのこと。代わりに、『NCIS:シドニー』が再放送されることに。

ちなみに、ロサンゼルスを舞台にした米ABCの救命ドラマ『9-1-1:LA救命最前線』シーズン8は中休み期間で、シーズン後半は3月6日のカムバックとなることから放送スケジュールに影響はなかった。対して、米NBCの消防アクションドラマ『シカゴ・ファイア』シーズン13の新エピソードは、舞台がロサンゼルスではないため、スケジュール通りに8日(水)に放送されている。

そのほかには、現在ロサンゼルスでロケが行われているドラマシリーズ、『グレイズ・アナトミー』『フォールアウト』『NCIS~ネイビー犯罪捜査班』と前日譚スピンオフの『NCIS:オリジンズ』、『SUITS/スーツ』の新スピンオフ『Suits: L.A.(原題)』、『アボット エレメンタリー』などが撮影を中止したり撮影再開を延期したりしている。すべて作品の撮影現場やスタジオが火災地に近いというわけではないが、煙がロサンゼルス地域に拡散しているため、キャストやスタッフの健康を懸念しての判断のようだ。

撮影以外にも、ノア・ワイリー主演ドラマ『ザ・ピット/ピッツバーグ救急医療室』のプレミアや、『オザークへようこそ』のジュリア・ガーナーが主演する映画『Wolf Man(原題)』のプレミアなどがキャンセルに。また、全米映画俳優組合賞や全米脚本家組合賞のノミネーション発表は先延ばしとなり、英国アカデミー賞(BAFTA賞)のティーパーティーなどが中止となった。

映画の都ハリウッドがあるロサンゼルスで起きた火災により、ドラマ制作やイベントにも大きな影響が及んでいる。一刻も早く鎮火し、人々が無事に日常生活へ戻れることを願いたい。

『ファイア・カントリー』シーズン1はU-NEXTにて配信中。(海外ドラマNAVI)

参考元:米Deadline①Deadline②米VarietyDeadline③Deadline④