ハワイの山火事に『ワイルド・スピード』や『アクアマン』スターらが反応

米ハワイ州マウイ島で発生した山火事で、観光地ラハイナが壊滅的な状況になっている。死者の数も100人を超える見通しと言われているこの惨事に、ハリウッドのスターたちも続々と反応を示している。米Entertainment Weeklyなど複数のメディアが報じた。

休暇を過ごすために向かわないで

『アクアマン』や『ワイルド・スピード/ファイヤーブースト』で知られるハワイ出身のジェイソン・モモアは、自身の考えと被災者への支援方法を伝えた。「ハワイの山火事の影響を受けたマウイ島の友人やオハナ(家族)のことを思うと、胸が張り裂けそうだ。私のInstagramのトップページリンクから、どのような支援ができるか分かるので、是非見てみてほしい」。そう述べたジェイソンのリンクには、ActBlueというプラットフォームのことが記載されている。さらにジェイソンは、今はマウイ島で休暇をとらないよう求めた。「マウイは今、休暇を過ごす場所ではない。これほど深く苦しんでいる島で、自分の存在が必要とされていると思い込まないでほしい」とし、「寄付でコミュニティにアロハの精神を示してくれたみんなにマハロ(感謝)の気持ちを伝えたい」と付け加えた。

マウイ島コミュニティの支援のために立ち上がったセレブはジェイソンだけではない。同じく『ワイルド・スピード』シリーズに出演するドウェイン・ジョンソンも、「世界中の皆さんがハワイの島々、マウイ島を襲った災害とその惨状を目の当たりにしていることだろう。この数日間に起こったこと、毎秒繰り返し続いている悲惨な状況に、胸が張り裂けそうだ」と動画で語った。その投稿にはまた「心を痛めているが、私たちの信念とマナ(ハワイのスピリチュアルなパワー)は強い。ファースト・レスポンダー、医療チーム、ホテルや地元企業のように現地で活動する組織、そして地元のヒーローたち、皆どうか強く生きてほしい。私たちの地元の家族、私たちのオハナ(ハワイ語の「家族」)、アイガ(サモア語の「家族」)、この壊滅的な時を強く生きてほしい。我々のDNAには回復する力がある。私たちの祖先は私たちの血の中に存在する。これが私たちであり、これが私たちのやるべきことだ。皆を愛している」と書かれている。

また、『プリティ・リトル・ライアーズ』のモナ役や『好きだった君へ』シリーズで知られるハワイ出身のジャネル・パリッシュは、自身のInstagramのストーリーを通じ、募金活動やそのほかの寄付方法に関する情報とともに、「この壊滅的な火災の中、故郷の州をどのように支援できるか」と呼びかけた。一方、同じくInstagramのストーリーに投稿したオリヴィア・ワイルド(『ドント・ウォーリー・ダーリン』)は、寄付のリンクをシェアし、「マウイにはいつも救われてきました。私が落ち込んでいる時に床から掻き出してくれました。マウイが大好きです。破壊と失われた命を思うと、本当に胸が張り裂けそうです」と述べた。

救命ドラマ『9-1-1:LA救命最前線』でアビーを演じたコニー・ブリットンも、「マウイ、私の心はボロボロです。マウイのあんな状況は私たち全員にとっての損害です」と語り、『ホワイト・ロータス/諸事情だらけのリゾートホテル』シーズン1のセットからのスローバック写真を投稿。「マウイの寛大な島と海岸は、私たちが2020年のパンデミックの間に『ホワイト・ロータス』を撮影した時、とても愛情深く私たちを抱きしめてくれました。そして今、私たちはこの耐え難い状況下において、マウイの回復のための大きな愛と力を送ります。あなたはいつまでも、ゴージャスなハートと折れることのないスピリットを持った、燦然と輝く宝石です。#maui」と記述。また、ベット・ミドラー(『ザ・ポリティシャン』)も、「最も美しい州にある美しいマウイ島が苦しんでいます。私と家族は、この火災で被害に遭ったすべての人に深い哀悼の意を表します」と綴った。『シカゴ P.D.』のエリン役で知られるソフィア・ブッシュも、InstagramでKākoʻo HaleakalāとAlakaʻina Foundation Family of Companiesと提携してマッチキャンペーンを開催しているハワイ州議会へのリンクを含む、多くの支援方法を紹介している。

今月8日(火)に発生したこの大火災による死者は1週間が経過した15日時点で少なくとも96人に上り、1000棟以上の建造物がいまだ燃え続けている火災によって破壊された。これまで同州の自然災害としては、1960年にハワイ島(通称ビッグ・アイランド)で発生した津波によって61人が命を落としたのが最も死者が多かったが、それを更新。アメリカの山火事の犠牲者としてはここ100年あまりで最多となる。

米Amazonの創業者ジェフ・ベゾス氏とその婚約者のローレン・サンチェスさんは、マウイ島の復興支援に連名で1億ドル(約145億円)を寄付すると表明。また、マウイ島に2000エーカー(約8平方キロメートル)以上の土地を所有する大物タレントのオプラ・ウィンフリーも救援活動に積極的に参加しており、難民センターで枕やそのほかの物資を配る姿が目撃されている。オプラはマウイ島最大の土地所有者の一人で、この炎と闘う消防士たちに道路を開放した。(海外ドラマNAVI)

参考元:米Entertainment Weekly米Deadline米US Magazine