2005年のジョニー・デップ主演映画『チャーリーとチョコレート工場』の少年チャーリー役で脚光を浴び、その後も『奇跡のシンフォニー』『ベイツ・モーテル』など数々の映画やドラマで活躍してきたフレディ・ハイモア。そんな彼が主演・製作を務めるヒューマン・メディカルドラマ『グッド・ドクター 名医の条件』が、2025年1月15日(水)に日本初上陸となるファイナルシーズンをもってついに幕を閉じる。そのリリースを前に、シリーズを通しての本作への思いについて独占的に話を聞くことができた。
グッド・ドクター(良き医師)とは?
――ついに最終シーズンですね。今の心境はいかがですか?
「例えるなら、卒業式のような気分です。特別な人たちと特別な環境で、人生における大事な一幕を閉じるわけですから。二度と同じ瞬間は訪れないですよね。これがどれほど凄いことなのかを実感しつつも、ノスタルジックな気分にもなっています。ですが、人生の新たなステージで今後どんなことが自分に待ち受けているのかも、楽しみです」
――あなたが演じるショーンは前シーズンでついに父親になりましたが、これは製作初期から予定されていた展開でしたか?
「(クリエイターの)デイヴィッド・ショアが、なんとなくどこかの時点でこういう風にしようを考えていたのは知っています。でも、この展開を誰かが希望したり計画したりしたわけではありません。私自身としては、父親になったことも含め、これだけの長い間、ショーン・マーフィーというキャラクターを演じられたことにとても感謝しています」
「そしてこの最後のシーズンは、とてもエキサイティングなものになります。家庭では父親となったショーンですが、妻であるリアとの関係や、ショーンの父親代わりであるグラスマンとの関係、そして人の命を救う外科医として、どう変化、成長していくのかをみなさんに見ていただけますから」
――本作には様々な素晴らしい“グッド・ドクター”が登場しますが、それぞれ違いもあります。あなた自身は、どのようなドクターが“グッド・ドクター”だと思われますか?
「(笑)いい質問ですね。根本的なところですが、本作に登場するどの医師も患者のことをとても気にかけていて、命を救いたいと思っています。ただし『グッド・ドクター』では、医学は時として完璧な科学ではないということが分かるのが面白い点だと思います。問題を解決する方法は、科学的なことだけではなくほかにもいろいろあり、不確定要素もあります。リスクもありますし、そのリスクに対する周りの世界もあり、それに関わる医師の対応方法もバラバラです。そのようなところが、本作の医師全員を個性的に面白くしているのだと思います。ショーンはその観点が特に個性的ですしね。素晴らしい医師たちの医学的見解が異なるところも、この作品の魅力だと思います」
――シリーズを通して印象に残っているシーンやエピソードはありますか?
「拠り所になっているのはシーズン1の最終話です。ショーンとグラスマンがぎゅっとハグをするところですね。そしてシーズン6の最終話でショーンが自分の赤ちゃんを抱くという信じられないようなシーンもそうです。パンデミックの中での撮影も印象に残っています。私たちは演じているだけですが、実際にあの大変な状況で奮闘された医療従事者の方たちを代弁して視聴者に見せられたことは、とても誇りに思っています」
――ショーンたちにもう会えなくなるのは寂しいです。最後に、日本にたくさんいるファンに一言お願いできますか。
「本当に終わりだなんて信じられません。まだ撮影をしているので余計にそうなのですが、これが現実だとは思えません。シリーズが始まる時にプロモーションで日本に行きましたが、東京に3日間しか滞在できなかったんです。もちろん3日間で東京のすべては見られませんし、ましてやほかの都市なんて…。ですので、また近いうちに日本に行って、今度はいろいろな場所を訪れることができたらいいですね」
――そうですね! 日本でお待ちしています。
「はい! ぜひ日本でお会いしましょう!」
『グッド・ドクター7 名医の条件 ザ・ファイナル』は、WOWOWにて2025年1月15日(水)より日本初放送。WOWOWオンデマンドでアーカイブ配信予定。
(取材・文/Erina Austen)
Photo:『グッド・ドクター7 名医の条件 ザ・ファイナル』© 2024 Sony Pictures Television Inc. and Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.