iPad台本は慣れない!?『グッド・ドクター』シーズン4 フレディ・ハイモア直撃インタビュー!

天才的な能力を持つ自閉症でサヴァン症候群の青年が、仲間とともにドクターとして成長していく姿を描いた大ヒットヒューマンメディカルドラマ『グッド・ドクター 名医の条件』。世界中の人々に影響を及ぼしたパンデミックも描いている待望のシーズン4がWOWOWにて7月22日(木)より放送開始となる。前例のない状況下での撮影秘話や今後の展開などについて、主人公ショーン・マーフィーを演じるフレディ・ハイモアが赤裸々に語ってくれた。

――まず初めに、ショーンという役を演じるにあたってどのようなリサーチや役作りをされましたか。

――現実社会にいる自閉症スペクトラムの方の姿をできるだけ忠実に見せるために、リサーチをすることは非常に大事なことだと考えていた。なので、フルタイムのコンサルタントもいるし、個人的に自閉症の人も知り合いにいるけど、ドキュメンタリーを見て、ショーンというキャラクターを作り上げるためにクリエイターと何度も話し合ったりもした。ショーンという一人のキャラクターが、世の中の自閉症スペクトラム全員の代表となることはできないけどね。これはショーンという一個人のストーリーだから。なので、その点に集中したよ。

――シーズン4では新型コロナウイルス(COVID-19)のエピソードを描いていますが、キャストや製作側とどのような話をしましたか。

――シーズン4の第1話と第2話は、パンデミックの状況を描いたものになっている。まずこれは、実際に日々現場で医療業務に携わっている本当のヒーローと呼べる方たちへのトリビュートエピソードなんだ。世界中の人々にとって、昨年からずっととても過酷な日々が続いている。でも、コロナ以前からも本作では描いてきたように、どんなに悲しい状況であっても何かしらの希望の光が見え、今までは当たり前だと思っていた友達との集まりをすることに感謝するようになれば、と願い作ったんだ。第3話からは、パンデミック収束後の理想の状況を描いた展開になっているけどね。

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――その2話は素晴らしいものでした。シーズン4に関してですが、メレンデスはショーンにとってどういう存在だったと思いますか。クレアがメレンデスの幻覚を見たように、メレンデスはショーンにも影響を及ぼすと思いますか。

――どうだろう。先のことはどうなるかわからないからね。最初の2話で、メレンデスがクレアの前に出てきたのは正しい描き方だったと思う。メレンデスがどのような形で出てくるかどうかわからないけど、出ていなくても作中の皆に影響を与えていくとは思うよ。

――台本をもらったとき毎回どう感じていますか。このシーズン4の撮影はどうでしたか。

――このシーズンはとても新鮮だよ。というのも、iPadで台本を読んでいるから。長いこと紙の台本に慣れてたし、それにメモを書き込んだりしていたので、僕はやっと現代社会を生きている気がしているんだ(笑)現場では色々な(パンデミックの影響で)プロトコルがあるんだけど、紙媒体を減らす、手渡しをなくすというものがそのうちの一つなので。毎回台本をもらった時はワクワクするし、チャレンジを感じる。シーズン1ではショーンはいつもナーバスでいたけど、シーズン4では後輩を育てることになる。でも、それが彼にとって新たなチャレンジとなるんだ。そんなショーンの成長を楽しみにしているよ。

――私生活において、パンデミックで何か影響はありましたか。

――そうだね、健康でいることに感謝しているよ。以前は当然と思っていたことに感謝している。イギリスでちょうどロケが終わったばかりだったから、家族とずっと一緒にいたよ。

――シーズン3の最終話では、水の中でのシーンが多かったので大変だったと思います。その撮影について教えてください。

――今までとは全然違うエピソードだったよね。水中での撮影に関しては、すごく大変だった!というような話ができればいいんだけど(笑)実はそれほど難しいものではなかったんだ。実際には水は暖かくて、凍えるというようなこともなかったし、水はリサイクルで綺麗にしていた。静かでプライベートな環境での、素晴らしい共演者とのシーンはとても良かった。

――シーズン4に出てくる新米レジデントたちとのケミストリーなどはどうですか。

――全員と素晴らしいケミストリーが生まれているよ。皆すごくいい人なんだ。それぞれが異なる視点を持ってこの作品に臨んでいる。レジデントたちも各々に素晴らしい生い立ちや過去を持っていて、患者を救うために色々と考えを巡らせる。ショーンの場合は、これがベストの治療法だと決めつけるけど、他の人は違う意見の時もあるので、それが今後面白くなると思う。

――ショーンは先輩医師としてリーダーになっていきますが、そのことはあなた自身にも何か影響を与えていますか? すでに本作ではベテランキャストになっていると思いますが。

――僕が歳を取ってきているということかな?(笑)でも、確かにそうだね。セットで年齢が上だからリーダーだというようなことは考えたことはなかったよ。でも皆、新しいキャストを責任感持って迎えていると思う。一つ言えるとすると、医療シーンのことだね。本当の手術のやり方はわからないけど、4年経つから、リアルに見せることには慣れてきたよ。このシーズンから参加するキャストはそのような経験があまりないから、手術室のシーンで、手術の方法を教えるのは変な感じだけど、とても楽しい。それに手術室のセットはとても美しくできているものなので、そこでの撮影は全員ワクワクしていると思う。

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――シーズン3で、ショーンとカーリーは色々なことを経験しましたが、ショーンはカーリーがいなくなり寂しいと思うでしょうか。

――このシーズンでは、おそらくショーンとリアの関係をより描いていくようになる。シーズン3では、付き合い始めの理想や感覚というような点は描き終わったので、これからはショーンとリアのより深い関係を見ることになる。シーズン4の初めでは、一緒にいたいのにいられない二人の葛藤も描かれている。そして、交際が長くなった時に、個々の人生での欲求とお互いの関係に責任を持つということをどうしていくのか。今までとは違う二人の姿かもしれないけど、そのような問題でショーンとリアが今後どうなっていくのか楽しみにしているよ。

『グッド・ドクター 名医の条件』シーズン4はWOWOWプライム/WOWOWオンデマンドにて7月22日(木・祝)より日本初放送 [第1話無料放送]

(取材・文/Erina Austen)

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