大人気シットコム『ビッグバン★セオリー ギークなボクらの恋愛法則』で主人公の一人シェルドン・クーパー役を演じたジム・パーソンズが、メイエム・ビアリク扮する劇中の恋人エイミーとのストーリー展開で受け入れ難かった点を明かしている。
(以下、一部ネタバレがあります)
対立が描かれることは嫌だった
シーズン8の最終話「一大決心の法則」で、恋人同士なのに肉体的にシェルドンと親密になれないことに痺れを切らしたエイミーが、別れを切り出す展開となった。
2022年に出版されたジェシカ・ラドロフによる著書「The Big Bang Theory: The Definitive, Inside Story of the Epic Hit Series(原題)」によると、ジムはメイエムとスクリーン上で素晴らしい関係を築いていたため、二人の破局を喜べなかったという。
ラドロフとのインタビューでジムは、その理由を語っている。「そのシーンを演じるのは楽しくなかったけど、ストーリーの展開としては問題なかったからね。脚本家が、物語の展開でやりたいことに問題はありませんでした。ただ、人間関係における対立が好きじゃないし、例えフィクションであっても、その関係性で対立が描かれることは嫌だったんです。その展開により、二人の関係がキャラクターとしても俳優としても、自分にとってすごく素晴らしいものだったことに気付かされました。メイエムと共演できたのは本当に最高でした。シェルドンとエイミーの関係は大丈夫だし、脚本家が番組にとって最適な展開を見つけるだろうと分かっていたけど、自分としては、その問題が解決するまで彼女と楽しいシーンを演じられないと思ったんです」
シェルドンとエイミーが別れてしまったら劇中の関係が気まずくなり、演じるメイエムと楽しいシーンの撮影が出来なくなってしまう。よって、ジムは二人が破局する展開を受け入れ難かったようだ。対するメイエムは、二人が復縁せずに友人関係に戻る可能性もあったが、流れに身を任せたとコメントした。
プロデューサーのスティーヴ・モラロは、二人が破局した理由について、単にシーズン8を締めくくる良い形だったと説明している。「特にシーズンの終盤では、番組で創造的に物事を揺さぶりたいという思いがありました。物語の展開がエキサイティングになるし、次シーズンの序盤で探求すべき楽しくて新しい展開を与えてくれるからです。シェルドンとエイミーが彼らの関係において、新たな感情に向き合う姿を描くチャンスでした。いずれ二人が復縁するだろうとは思っていましたが、破局の期間があったからこそ、その過程で楽しい物語をいくつも紡ぐことが出来たのです」と回想した。モラロの言う通り、シーズン9でシェルドンとエイミーは無事復縁。シーズン10ではシェルドンがプロポーズし、二人は晴れて夫婦となった。
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