先日フィナーレを迎えた『THE PENGUIN-ザ・ペンギン-』(以下『ザ・ペンギン』)のエンディングについて、ショーランナーのローレン・ルフランと『THE BATMAN-ザ・バットマン-』(以下『ザ・バットマン』)の監督マット・リーヴスが語った。米Entertainment Weeklyが伝えている。(※この記事はネタバレを含みますのでご注意ください)
キャットウーマンからの手紙とバットシグナル
ロバート・パティンソンが主演した2022年の映画『ザ・バットマン』に登場したヴィラン、ペンギンことオズワルド・“オズ”・コブルポットを主人公にしたスピンオフドラマ『ザ・ペンギン』。シリーズ終盤に向けてどんどん視聴者数を伸ばしていた同作はクリフハンガーという形で終わったことで、『ザ・バットマン』続編に繋がる可能性やシーズン2へ更新の可能性に関して様々な憶測が飛び交っている。
そんな中、本作のショーランナーのルフランはEntertainment Weeklyの取材に応じ、『ザ・バットマン』の監督で本作の製作総指揮を務めたリーヴスと打ち合わせていたことを明らかに。「“何か仕込めるものはない? 映画のためにできることはない?”と気になってたの。私たちにはそれをする余地があるから」
その結果、『ザ・ペンギン』のエンディングは『ザ・バットマン』2作目に繋がる大きな役割を果たすことに。アーカムの病院に再び閉じ込められることになったソフィアのもとに、映画でゾーイ・クラヴィッツが演じたキャットウーマンことセリーナ・カイルからの手紙が届いたほか、最後の場面ではオズがいるペントハウスから少し離れた夜空にバットシグナルが映し出され、ロバート演じるバットマンが近々参戦することを暗示して幕を下ろした。
このバットシグナルのアイデアは、ルフランが『ザ・バットマン』2作目に繋げるために取り入れたいと望んでいたものだとか。「オズがドラマ版のラストで作り出した奇妙で妄想的な状況を、バットマンが台無しにするというアイデアがとても気に入ったの。彼が“ついにここまで来た”と言って過去の行動すべてを正当化しようとするところで、まだそこまでは来ていないかもと示すためにね」と語る。
映画続編の撮影は来年行われ、2026年秋に劇場公開予定。「物語が終わっていないことを示唆するための最後の一押し。オズをはじめとしたドラマ版に登場したキャラクターたちが、バットマンといずれ衝突する可能性があることは確かだから、この物語は一旦終わることを示しつつ、それ(バットマンとの対決)を感じさせる演出を加えたかった」とエンディングに込めた思いをリーヴスは明かす。
『ザ・ペンギン』がシーズン2へ更新される可能性も残されている。リーヴスによれば、ドラマ版の開発当初からHBOの幹部たちはシーズン更新に前向きのようだが、今のところまだ決定はなされておらず、今後に向けた話し合いが進行中だという。「とても初期の段階だけど、僕やローレンの間でどのような形にするかを話し合い始めたところだ。僕にとって重要なのは、続編がその価値に見合うものであること。同じ水準を維持することが求められるし、単に続編を作るために戻ることを望んでいる人はいない。僕たちは本当に素晴らしいものを作りたい。そのために今、話し合いを進めている。まだ始まったばかりだけど、とてもワクワクしているし、非常にやり甲斐を感じている」とやる気を露わにした。
ちなみにこの取材の後、『ザ・バットマン』に登場したバリー・コーガン演じるジョーカーに焦点を当てた『ザ・バットマン』の新たなスピンオフドラマがHBOで検討中との報道があった。しかし、DCスタジオの共同CEOを務めるジェームズ・ガンが自身のSNSで「ジョーカーのドラマシリーズについての話し合いは行われていないし、現時点までに取り上げられたこともない」と報道を否定している。『ザ・バットマン』ユニバースが今後どう広がっていくのか、熱い視線が注がれている。
『THE PENGUIN-ザ・ペンギン-』(全8話)はU-NEXTにて独占配信中。(海外ドラマNAVI)
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