『ER』オーディションで怒り心頭!ジュリアナ・マルグリーズが回想

大ヒット医療ドラマ『ER 緊急救命室』で最初の6シーズンにわたり看護師長のキャロル・ハサウェイを演じたジュリアナ・マルグリーズが、同作のオーディションで頭に来る出来事があったと振り返っている。

あと少しで受けずに帰るところだった

米NBCにて1994年から2009年まで15シーズン続いた、世界的な大ヒットドラマ『ER』は、今年30周年を迎えた。同作のキャロル役でブレイクを果たしたジュリアナがトーク番組『The Kelly Clarkson Show(原題)』に出演し、オーディションを回想した。

「あの時、私はロサンゼルスにいたの。彼氏に会うためにね。一日に3つのオーディションがあったんだけど、自由奔放で風変わりで最高だけど遅刻魔の母に育てられたこともあって、逆に私はいつも早く行動するようにしていたの。誰かを待たせることは絶対にしたくなくて」と振り返るジュリアナ。しかし我慢強くはなかったようで「多分50人くらいが(『ER』オーディションの)控室で待っていたの。その時点で2時間も遅れていたのよ」と話し、その状況に怒った彼女はオーディションを受けずに帰ろうとしたものの、その時ちょうどキャスティングディレクターから名前を呼ばれたのだとか。

「“本当に?”ってうんざりして目を回したわ。その時は準レギュラーキャストのオーディションだったんだけど、イライラしてたからすごくぶっきらぼうに、ちょっとニューヨーカーが怒るみたいな感じで演じたの。うまくいかなかったと思いながら去ろうとしたら、キャスティングディレクターに“ちょっと待って。あなたはこの役には向いていないと思うけど、看護師長のキャロル・ハサウェイなら合うかもしれない。パイロット版で彼女は死んでしまう設定なんだけど、もし良かったらその役で受け直してみない?”って言われたから、戻ってハサウェイ役をやったの。今度はたっぷり気持ちを込めてね。そうしたら役を得ることができたのよ!」と、知られざる裏話を明かした。

当初のパイロット版では、薬物の過剰摂取で命を落とすはずだったキャロルだが、ダグラス・ロス役のジョージ・クルーニーとの相性のおかげで生き返ることになったんだとか。

「監督のロブ・ホルコムは、ジョージ・クルーニーの視点から撮影したの。ロスとキャロルは昔の恋人同士という設定だったから」と説明するジュリアナ。「彼の視点から描くことで、彼女の死が彼にとって大きな意味を持つことになり、観客は彼女が死なないことを望むようになった。テスト試写が行われてキャラクター(キャロル)が死んだ時に観客全体から“ノー!”という叫び声が上がったそうよ。みんなジョージ・クルーニーが大好きだったから。誰だってそうでしょ?」と話し、自身の代表作との出会いは思いがけないものだったことを明かしている。

『ER 緊急救命室』全15シーズンはHuluにて配信中。(海外ドラマNAVI)

参考元:米Entertainment Weekly


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