フローレンス・ピュー主演『エデンの東』ドラマ版、Netflixで正式にGOサイン

米作家ジョン・スタインベックが1952年に発表した「エデンの東」のドラマ化企画『East of Eden(原題)』がNetflixにて正式に製作が決定した。

 

映画版監督の孫娘が手掛ける

「エデンの東」は、1955年にエリア・カザン監督によって映画化されており、ジェームズ・ディーンが映画初主演を務め、一躍大ブレイクしたことで知られている。ドラマ化の企画は、2022年から話が挙がっていたが、この度正式にGOサインが出る形となった。

新たなドラマシリーズ版では、カザンの孫娘ゾーイ・カザンが製作総指揮とショーランナーを務め、初期段階から噂されていた通り、フローレンス・ピュー(『ホークアイ』『ミッドサマー』)が主人公キャサリン・“キャシー”・エイムズ役と製作総指揮を兼任することも決定。

ゾーイは、祖父の遺志を継ぎ、全7話で新たな物語を展開するという。

「この家族の武勇伝に命を吹き込む過程で、この題材に対する私自身の家族的なつながりの共鳴は、私の中で失われることはありませんでした」とゾーイはNetflixに語った。彼女は10代の頃に原作と出会ってから、映像化を夢見てきたそう。

同シリーズは、キャシーの視点から描かれる、何世代にもわたるトラスク家の物語を描いている。キャシーはのちにケート・トラスクと呼ばれる、映画版でジェームズ・ディーンが演じたキャルの母親にあたる人物である。映画版ではジョー・ヴァン・フリートが同役を演じ、第28回アカデミー賞助演女優賞を受賞した。

原作の中でキャシーは、チャーミングで魅力的な外見の裏に、自分の娯楽と利益のために人々を操り破壊する悪役として描かれており、スタインベックは彼女のことを「奇形の魂」を持つ「サイキック・モンスター」と特徴付けている。

ドラマ版にはその他に、アダム・トラスク役でクリストファー・アボット(『哀れなるものたち』『The Sinner -隠された理由-』)、チャールズ・トラスク役でマイク・ファイスト(『チャレンジャーズ』『ウエスト・サイド・ストーリー』)、トラスク家の中国系アメリカ人使用人役でフーン・リー(『ウォリアー』『Banshee/バンシー』)が出演する。

チャールズ・トラスクが映画版でジェームズ・ディーンが演じたキャラクターにあたる。

ジェブ・スチュアート(『ヴァイキング ~ヴァルハラ~』)がゾーイとともに共同製作総指揮と共同ショーランナーを務め、ガース・デイヴィス(『もっと遠くへ行こう。』)が第1~4話を、ロール・ドゥ・クレルモン=トネール(『チャタレイ夫人の恋人』)が第5~7話の監督を担当する。

Netflixの担当幹部は、「ゾーイの思慮深く芸術的なビジョンは、彼女の祖父の尊敬すべき映画化作品に敬意を表しつつ、アメリカ文学の真の正典を美しく称え、新たな観客に紹介します。彼女は刺激的で創造的な力を持っており、フローレンス・ピューを筆頭とする素晴らしいキャストとともに、彼女とジェブがスクリーンに何をもたらすのか、皆さんに見ていただくのが待ちきれません」と話している。

(海外ドラマNAVI)

Photo:Netflix公式X(@netflix)より