90年代の大ヒットシットコム『となりのサインフェルド』のカリスマクリエイター、ラリー・デヴィッドが企画・製作総指揮・脚本・主演の4役を務めた米HBOの『ラリーのミッドライフ★クライシス』。2000年の放送開始から24年かけて12シーズンが放送された本作について、ラリーが終止符を打った理由について語った。
シーズン12で幕を閉じた理由
『ラリーのミッドライフ★クライシス』は、ラリーが“中年の危機(ミッドライフクライシス)”に陥ったフィクション版の自分自身を演じるモキュメンタリー。
もともと単発のモキュメンタリー特別番組として1999年に放送され、翌年にシリーズ化。2011年にシーズン8が放送された後に約6年、シーズン9放送後に2年あまり空いたりと何度か製作が中断されながらも20年以上にわたって続いてきた。エミー賞通算ノミネート回数は50を超えており、コメディ部門の監督賞とシングルカメラの編集賞で受賞。ゴールデン・グローブ賞では2003年にコメディ・ミュージカル部門の作品賞を手にしている。
最終シーズン(シーズン12)は今年の2月4日にスタートし、最終話は4月7日に放送。日本では、U-NEXTにて本日(2024年8月23日)より最終章の配信がはじまる。
最終回を迎えるにあたり、米NBCのトーク番組『Sunday TODAY with Willie Geist(原題)』に出演したラリーは、シリーズ終了の決断について次のように語った。
「毎週カメラの前に立ち、これまで番組でやってきたような演技をするには、歳をとってしまいました。あんなこと続けられます? 正気じゃないですよ! 50代、60代、そして70代の半ばまでやってきました。あの演技を続けて80代を迎えることはやめたんです」
また、ラリーは今年2月に亡くなった本シリーズの共演者であり生涯の友人であるリチャード・ルイスについても言及。「本当に優しい人でした。ここにいないことが、信じられません。実は今でも彼に話しかけるんです。彼に見られているような気がするから。それでリチャードに伝えるんですよ、『なぁ、もう放っておいてくれ、私にはやることがあるんだ』と。リチャードのことが本当に大好きで、彼がいなくなってしまったのは大きいですね」
最終的に、番組アンカーのウィリー・ガイストがシリーズ続編の可能性について尋ねると、デヴィッドは「その機会はないです」と断言した。
『ラリーのミッドライフ★クライシス』全12シーズンはU-NEXTで独占配信中。(海外ドラマNAVI)
\新規登録なら31日間無料!/
Photo:『ラリーのミッドライフ★クライシス』TM & © Home Box Office, Inc.