全12話から成るシーズン5の撮影が行われている真っ只中の『9-1-1：LONE STAR』。しかし、グレース・ライダー役のシエラ・マクレインの降板が明らかとなったことで、シーズン5をもって番組が幕を下ろすのではないかという憶測が熱を帯びている。米Deadlineなど複数のメディアが伝えた。
番組終了をほのめかしたキャストの失言（？）に続き…
シリーズ当初から緊急通報オペレーターであり、消防士ジャッド・ライダーの妻であるグレースを演じてきたシエラ。しかし、来たるシーズン5に彼女の姿はないという。それにより、制作に大幅な遅れが生じているこのシーズンをもって終了するのではないかという、もともとあった憶測が真実味を増してきた。
番組の去就についてまだ正式な発表はないが、ジャッドの息子ワイアットの母親であるマーリーン・ハリス役のロビン・ライヴリーが「『9-1-1：LONE STAR』のファイナルシーズンに参加できてとてもワクワクしてる!! なんて素晴らしい道のりだったのかしら」と6月初めにSNSに投稿していたこともあり（この投稿はすでに削除済）、終了説が強まっている。
キャストたちの契約がもうすぐ満了を迎える中、出演者の中にはすでに新たなプロジェクトに乗り出している者もいると言われている。一方で情報筋は、作品の命運に関わる決定は一切なされていないと主張している。
あのカップルが報道に反応
そんな番組終了の報道に一部のキャストが反応。警官のカルロス・レイエスを演じるハファエウ・シウヴァは、InstagramのストーリーでDeadlineの報道を引用しながら、「船がどこへ進もうとも、この番組で築いたファミリーに感謝している」と綴った。
さらにはカルロスの夫であり警官から救命士へ転身したTK・ストランドを演じるローネン・ルービンシュタインも、同じくInstagramのストーリーに投稿。「あの記事のどこにも、『9-1-1：LONE STAR』の確固たる運命は書かれていない。僕にとって一つだけ確かなことは、視聴者のみんなに僕たちの最も特別なシーズンを届けるべく、これからのエピソードに心血を注ぐということ。（シーズン5がお披露目される）9月にまた会おう。世界最高のファンであるみんなのことが大好きだよ！」と、番組終了は確定ではないと述べている。
『9-1-1：LA救命最前線』のスピンオフとして2020年に誕生した米FOXの『9-1-1：LONE STAR』。ロブ・ロウ演じる消防士オーウェン・ストランドを主人公にした本作は本国で2023年5月にシーズン4の放送が終了したが、その後ハリウッドで起きたストライキの影響で遅れが生じたため、1年以上が経った今でも新エピソードがお披露目されていない。
当初、今年の春頃の解禁が見込まれていたが、FOXは秋へ後ろ倒しにすると決定。ちなみに本家『9-1-1：LA救命最前線』はシーズン7がリリースされた今年3月のタイミングで放送局をFOXからABCへと移し、早々にシーズン8への更新も決定と、好調な結果を出している。
FOXエンターテインメントのCEOロブ・ウェイドは先月Deadlineに対し、この秋の『9-1-1：LONE STAR』の成績を見てからぜひ更新の決定を下したいと言っていたが、残念ながら思い描いた通りにはいかなそうだ。放送局であるFOXや制作会社 20th Televisionの代理人はこの件についてコメントしていない。
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Photo:『9-1-1: LONE STAR』©2019 Twentieth Century Fox Film Corporation. All rights reserved.
